四面楚歌のなかで・・・

新年度が始まった。
働いていない身にはさほどの関係もないように思えるが
民主党が政権を握り、マニュフェストのいくつかが、この春からさっそく施行される。
前政権との差異を見届けたい気持ちが動く。


リーダーの不始末からあれやこれやと、取りざたされて
マスコミの集中攻撃に遭っている。
改革を実施するには、それなりの痛みや抵抗は当たり前だけれど
生来の金持ち坊ちゃんで人の良さそうなオヤブンさんの
優柔不断さは、やはり否めない。


難産のように生み出された政策のなかに「子ども手当て」がある。
財源など賛否いろいろあるだろうが、わたしは評価したいと思う。


今年度はひとり13,000円、次年度から満額の26,000円が支給される。
2人、3人いる家庭では大きな額になり、年間にすると今まで何も無かったことに比べ
ずいぶん家計の足しになるのではなかろか、と耐乏生活をしているわたしなど
羨ましく思うほどである。(わたしも欲しいわ・・)


母親が昼間の数時間をパートに出て稼いでも保育料や源泉などで
その手取りは、子ども手当てと似たような金額になってしまう。
せめて子どもの小さいあいだはパートをやめて育児に専念し
恩恵にあずかったらどうだろうか。


わたしの娘夫婦には二人の子どもがいて、子ども手当てを待ち望んでいる。

一方ではこの恩恵に与れない世帯も多く、わたしの息子夫婦は共働きで
子どもはいないので逆に税負担が増すようである。


でもいろいろプラスマイナス考えても、子どものいる世帯に
それだけの手当てがあると、消費が活発になるように思える。


それまでの政権時代は、ひとつの政策や事業を施行するにあたり、
族議員が主要な官僚と権益者とともに政策の方向付けをして利権も大きかったようだ。


それがなくなり直接子ども世帯に流れるのだから、無駄の削減につながる。


物事には表裏一体、常に多面性がある。


すべてを掌中にし満足できる政策は、ない。
四面楚歌のような中で施行されるこの事業にわたしは、拍手を送りたい。