情報の鎖国?


画像はおお手毬です



いま民主党のリーダーが問われている。
世論やメディアに厳しく指弾されている。
確かに一説あるだろうけれど、本当のところはどうなのだろうという疑問は、ある。
鳩山政権を擁護するつもりはないけれど、あまりバッシングが過ぎると
少しプラス面を、知る範囲で記したい気もする。


そのひとつとして国民に知られていない日本のメディアの在り方がある。


堺屋太一氏が<日本には未だに3つの鎖国政策がある>と云い、それは
<人的鎖国、金融鎖国、情報鎖国>であると指摘したのは記憶に新しい。


いち庶民として驚くことが多いが、人的や金融は身近なものではないけれど
<情報の鎖国>はいただけないと感じている。


ジャーナリズムは、『社会の木鐸』とか『第四の権力』とかいわれている。
そのジャーナリズムが、自民党長期政権の陰で記者クラブ制度と官僚主導の
政治のいわば宣伝機関となり、官房機密費の受領や、調査を名目とした
中央官庁・機構からの注文の便宜や、首相や大臣の外遊時の飲食類の便宜は
当然のことであったと聞いた。


政権交代を機に、ジャーナリストが従来のあり方をすて、本来の木鐸になって
ほしい。民主党記者クラブ制度を一部廃し、先の総理の記者会見はそれに
沿ったものであったと聞く。


しかし既得権者でもあったマスコミは、民主党の手法を嫌い昔日の特権を挽回
しようと折にふれて、民主党を叩いているようにも思える。


いったい何の基準で設問し、誰がどのようにして世論調査をしているのか。
恣意的に実施された世論調査の結果の喧伝は、悪あがきに見え、自民党主導の
政官財癒着政治への回帰を誘導しているとしか思えない。


そうしたマスコミから核セキュリティーサミットに出席した鳩山総理を<オバマ
大統領とは個別面談を出来ず、晩餐会での10分対談だった>と揶揄する
記事ばかりが流れた。


いったい日本のマスコミはどちらを向いて仕事しているの?と言いたい。


この会議は、EU, IAEA, 国連など50の国家と機関などの首脳が
招かれたが、オバマ大統領との個別会談は、ドイツ、中国、インド、南アフリカ、
ヨルダン、アルメニアカザフスタン、ヨルダン、マレーシア、パキスタンであり
英国、フランス、カナダ、イタリア、ロシア、オーストラリアなどの首脳会談は
無かった。従って日本の軽視ではない。(ある情報で調査済み)


また、晩餐会での鳩山総理の席はオバマ大領領の隣の席だったのだ。
大統領は『みなさん食事をはじめて下さい』と断り、
鳩山首相のためだけに時間を割いた。


わざわざホワイトハウスは、オバマと鳩山が親密そうに話す写真を報道機関に配る
異例のサービスまでしている。あれは「鳩山首相を大事に扱っていますよ」
という意思表示ではないのか。会談後、鳩山首相は上機嫌だったし
「粗末に扱われたとは、思っていませんよ」と言っている。(外交事情通)


この会議で鳩山総理と同じような扱いを受けたのは、米国にとっては大切なアラブの
王子だけだったという。鳩山総理は破格の扱いだったのだ。
これらのことは、購読する2紙には掲載はなく、TVからも伝えられて来ない。
これは報道の鎖国の一例なのかと、考えてしまう。


きちんと正しいことが伝えられない国民は不幸である。
鳩山総理の会計処理の件は別にしても小沢幹事長の件は、本当はどうなのだろう?と
このメディア下で同情しているわたしである。