いま一度危機管理・・・



江戸系・築波根


宮崎県の口蹄疫が止まらない。
感染が拡大し、先日来都城市まで飛び火している。
就任早々の菅総理もさっそく本日、視察した。
畜産業者にはまさに死活問題であり、
これからの余波や損害など考えると
大変な事態に側面していることは他県に住むわたしも、わかる。
この県や市だけの問題では済まされなく
全面的な支援を菅総理は引き受けていた。


先月わたしも都城へ里帰りした際、近場をドライブした。
都城からえびの市へ通過するときなど検問のように
あちこちで車の消毒をする箇所に出くわし
防御の危険性や必要性を身近に感じたものだ。
いまの時期だったらとても市から出られないだろう。


しかし・・・
どうしてこんなことになったのだろうか。


口蹄疫の蔓延はイギリス、中国、韓国が先に経験しており
メディアで盛んに取りざたされているようである。
今回の原因として「筵」が一因であったり
口蹄疫を経験している国の研修生を受け入れたことも
感染のひとつと言われている。
確かなことは、門外漢のわたしにはよくはわからない。


やはり危機管理の甘さがあるとしか思えない。
政府や県にも、もちろんその責任があるが
当事者である畜産業者にはもっと重いものがあるのではないか。


返りみると、いずれの職業にも当事者がまったく予期しない災難と
事故が長い人生に生ずるものである。


農業には予想を超える暴風雨や洪水から干ばつ、
漁業には自然現象から赤潮や魚の回遊の変化など。


企業勤務者も自然災害や輸入国の政策の急変などで事業の急落
はたまた不渡りに因る突然の倒産など。


こうした災害や未知なる災難には、個人単位での
最小限の危機管理は常に必要である。
起こってからでは、保障や補償、援助などでは禍根しか残らない。


先般帰省した折に空港から都城へのバスを降りる時に
また霧島連山への移動の際にも靴の消毒を求められた。
靴から上にはヴィルスの付着はないのかと疑問に思ったが
東京農大の専門家は野鳥がヴィルスを運ぶと言っている。


一方ではなぜ外国人研修者を受け入れたりするのか。
己を守るためには他者の往来は絶対すべきではなかったのかと
残念でならない。


早く完全に感染を断ち切ることが第一義である。
早い終息を望む。



江戸系・播磨の乙女