からだの冷えにご用心!


伊勢系・曙光


何とも色気のない話ではあるけれどわたしは
昨夜から「腹巻」を身に着けている。
そして事なきを得たのだ。
今はハラマキも薄手の素材でお洒落なものが出ている。
昨年はこれを何種類か求め、わが身を守っている。


昨日の夕方突然に、といおうか夕餉の支度が終わるころから
気分の悪さを感じ始めた。
この不快感は身体に力が入らずグニャッとし、吐き気も少しある。


あ、来たと思った。
久しぶりに味わうこの感覚、忘れていたが思い出した。
気分が悪くなるこの原因を。
お腹の冷え、または身体の冷えから来るムカムカの症状である。
突然、身体の不調はやってくる。
吐き気は食欲を奪い、せっかくの夕ご飯も食べることができなかった。


先日シニア・ナビの方が「死ぬかと思った」と思うほど
強い吐き気に悩まされ、一晩休むと元気を取り戻したと
いうことをブログに綴られていた。
わかるような気がする。


似たような症状にわたしも時々遭遇するのである。
そんな場合多くは、心身の疲れやストレスが重なって起こる。
それに加えてからだの冷えから来ることもある。
人間の身体って本当に無理できないなぁと思うのはこんなときである。


勤めている時この季節、職場の冷房が気になりひざ掛けをして
カーディガンを羽織るなど万全を期して仕事をしていた。
それでも終了時間ごろになるとお腹が突っ張り
ひどいときには腰が曲がる感じでまっすぐ立てないのだ。


やっとの思いで帰宅するとただちに熱い湯船につかる。
からだを温めると生き返った感じがする。
身体を冷やすのはやっぱり良くないのだと実感せざるを得ない。


同僚や若い女性の中には夏にカイロを手放せない人もいた。
ジワーッと長時間冷たい空気にさらされると身体は防衛反応を起こす。
様々な症状は身体が発する危険信号のようなものである。
侮れない。


昨日は朝から蒸した感じがあり、薄着で通した。
綿素材の柔らかい上下の部屋着にキャミソールもつけず
もちろんソックスも履かずにいた。
身体も締め付けず、素足が気持ちいい。


ところが気持ちよく過ごせたのは夕方頃までであり
そのあとは前述のように気分が悪くなったのである。
特にお臍のあたりを冷やすといけないらしい。
最近は上着も短いのが多く、腰周りをさらけ出すことがある。
それがテキメンにこうした形で表れるのだ。
「からだの冷え」をすっかり忘れていた。


思い出したようにハラマキを引っ張り出し身に着け
ソックスも履き、からだを温めると少しずつ症状が治まった。


まったく年は重ねたくないものだ。
身体が発する危険信号に耳を傾け、我がからだを慈しみたい。
ハラマキをして一晩寝、しっかり体調を取り戻し
昔の人の知恵は素晴らしい・・・とつくづく思うのだった。



江戸系・紅の糸