選挙事務費の費用対効果は・・・

選挙の投票に行ってきた。
わが家から歩いて数分のところにある府営住宅の、集会所である。


蒸し暑さの募る午後2時ごろに会場に着くと、ひんやりして気持ちがいい。
冷房がちょうどいい具合に効いている。
そのときの投票者は、わたしの他にひとりだった。


ずらりと係員が数十人いてちらりと、こちらを窺う。
何だか威圧感がある。
この視線はどこの投票所でも強烈に感じる不快な気分だが、
これはわたし個有の感受性によるものだけとは思われない。
それにしても、選挙管理委員会職員や臨時スタッフなどが大挙している。
所在なげにしている係りもいて、これはすべて選挙にみられる
毎度お馴染みの情景である。


選挙が公正に行われているかチェックをする監視の
グループもぞろりと列をなしているけれど彼らも失礼ながら
暇そうに見える。


いつも思うことであるが、この選挙所の人数が多過ぎやしないか、と。
割り当てられた正当な人数なのだろうか。
どのようにこの人数は割り当てられるのだろうか。


選挙費用については前回の参議院選挙では、526億円かかっている。
今回は事業仕分けの結果、90億円減り436億円の経費だそうで
経費減は喜ばしい。


しかし・・・やっぱり
作業の手間のわりには人が多すぎるように思える。
もし私企業であればこれほどの人数は手配しないはずである。


「宿八」さんは、前日投票を行ってきた。
投票に先立ち誓約書を書かされて立腹している。
都合があって期日前投票をするのに、何のために
その理由を書いて、何を誓約する必要があるのか。


投票用紙を持参した国民を信じない政府がいまどき存在しているのか、
法律や条令を改正しない行・立法府の怠慢なのかは定かではない。


期日前投票の理由や統計など取って何になるのか、
そのための費用もバカにならない、ということである。
紙、印刷、それを管理する係員など、様々なところで経費が発生する。


総務省や役所の「仕事をしています」パフォーマンスか
自己満足か自己顕示か、選挙管理委員会の職域確保(利権)のためか。
いずれにしろ、しようもないことに税金を使われてはたまらない。
もっと賢く、ことを成し遂げて欲しいものと思う。



はねずの実「庭梅」