運動にがん予防効果

運動が身体にいいとわかっていても
ジムなどはきつくて、続かない。
さりとて,適度な運動をと思ってもわざわざ教室まで行く気はない
無精者のわたしも、やはり病気にはなりたくない。


運動とがんについて過日の日経紙のスクラップから、
気になる記事をみつけたので抜粋してみよう。


鉄道員を対象に健康診査を実施したところ
きつい肉体労働をしている人ほど健康で長生きしていることが
わかったという。


科学的な調査法がなかった昔の米国での話しだそうであるが
最近は運動の効果を本格的に調べる取り組みが始まり
研究スタイルも確立されているようである。


米国での調査によると、25万人を5年間追跡し、
運動とがん死亡との関係を調べた結果、
日ごろの運動量について「まったくしない」から
「週5回以上する」まで5段階で答えてもらった。
「20分以上続け、かつ脈拍数や呼吸数が上がった場合」を
運動1回分とした。


5年後、健康状態を調べたところ、運動回数がもっとも多い人たちは
まったくしなかった人たちに比べて、がんで死亡した割合が17%も
低くなっているという。


運動とがんの関係を調べた研究は日本にも多くて
データをまとめると、日ごろの運動不足を解消するだけで
がんを9%ほど予防できるらしい。


運動をほとんどしていない人は、胃がんや大腸がん、乳がん
子宮がんなどになりやすいという。


なぜ運動をすると、がんが予防できるのかは
運動によって「インスリン」というホルモンの分泌量が下がり
血液中の濃度がほどほどになるのだそうだ。


インスリンは血糖をコントロールする物質だから
細胞を分裂させる作用があり、このホルモンが過剰に
働くとがん化を促進してしまう。


また「p53」という特殊な物質が運動で活性化されることもわかった。
この物質は発がんを抑えるとして注目されているという。


他にもまだ運動との関連はあるようだが未知の部分もあるらしい。
とにかく食生活とともに運動は大事であることは
わかってはいたが、このように具体的に
数値化されると発奮せざるを得なくなる。


無精者のわたしも毎朝テレビ体操は、楽しみながらやっている。
勤めているころからだから、それなりに長い。
散歩はさぼったりすることがあるから
ちょっと心根を入れ替え持続させよう。



ねむの木