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「告白」

「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と
衝撃の告白をするシーンから映画は始まる。
娘を殺されたシングルマザーの教師を、松たか子がさらりと演じていて
さすがにサラブレッドだけあり、うまい!と思った。


2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説を、
嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が映画化している。
音楽や映像もリアリティがあっていいなぁと思える。


女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、
森口が勤める中学校のプールで溺死体で発見された。
女教師(松たか子)は、殺した犯人2人をHRのときに名指しした。
そして密かに復讐を企てる。


女教師が学校を辞めたあと、名指しされたAはいじめの標的になっており
もうひとりのBは不登校を重ねていた。


一見無邪気に見える13歳の中学生たちだが
しかしいまどきの中学生ってあんな感じなのだろうか。
授業中でも携帯を手放さす、私語多く、妙にふてくされて教師に対する
敬愛の念など微塵もないように感じられる。


彼らの中に潜む残酷な心の闇が巻き起こした事件が、
女教師の告白をきっかけに拡散していく様は、
恐ろしいほどリアルであり観る者の心を波立たせる。
犯人Bの母を演じた木村佳乃も、溺愛する息子に愚弄され
見ごたえのある演技をかもし出していた。


子どもと母親の関係性、現代の子どもたちの生き辛さというより
節度のなさを騒々しく描きながら核心に迫っていく
目を話せない物語ではある。
思いがけない結末で終わるこの映画は話題作でもあり
必見の価値ありと思える。