世代交代

娘一家と平日の今日、夫や義父母の眠る岡山まで墓参をしてきた。
最近はムコ殿の仕事の都合で息子夫婦と休みが合わなくなり
みんなで一緒に行くことができない。


2年ほど前に結婚した息子も、長男としての
自覚が出てきたのか、親に促されなくとも、夫婦で日程をくり、
出かけているようである。
子どもがいない彼らは、時々岡山まで足を延ばしたついでに
小旅行を重ねているようでもある。


夫が他界して7年、二人の子どもたちが
自分の意思でやってくれるのがうれしい。
30代ともなれば当たり前のことだろうが、
親としてはやはり安心できる。
岡山まで高速道で往復5,6時間、大した距離ではないが
それでも行って帰ってくるまで道中なにが起こるか
わからないから緊張する。


息子も娘も、軍手や掃除道具、線香一式などの「墓参グッズ」や
前日に花を求めたりして、墓参の準備をしてくれる。
親であるわたしは、彼らのその行動についていくだけでいい。
いつの間にか、世代交代ができつつあるのを感じる。


日中の日差しがきついなか、潤平たちが親の手を添えられ
墓を拭いてくれる。
小さいかえでも汗を流して、炎天下のなか手を合わせている。


このようなささやかな、日常の積み重ねが
幼い子どもたちの人格形成に役立つのではないかと
思ったりする。


しかし今日は、疲れた。
なぜ疲れたのか・・・
幼子二人を連れた長いドライブは、それなりに楽しくもあるが
車中、やっぱり目が離せない。


ずっとふたりの相手をしてきたのが
長時間はやはり疲れるものである。


朝9時過ぎに家を出て、帰宅したのは午後5時ごろであり
帰りに娘宅で夕飯を、といわれていたのを
早くひとりになりたくて早々に帰ってきた。


何だか今日はひどく疲れを感じた。


でもお盆前の役目が終わりほっとしている。
イニシアティブをとっていた今までと違い
気が緩んできたのか、一層それは感じる。
世代交代はじわりと訪れる。


ひまわりは、レモンエクレア