サプリの効用

テレビのCMは、いまや中高年向きの
サプリメントが幅をきかせている。
わたしのまわりにも、食事やお茶のあとなど必ず
何種類かのサプリをカバンから取り出しているひとが多い。


まるでCMで名が売れれば、それに乗り遅れまいとしているかのように。
果たしてそれらは、本当に体にいいのだろうか。


過日のN紙のコラムから気になる記事をみつけたので抜粋してみる。


※※※※

「行き過ぎたビタミン神話」


ビタミンには、元気の源というイメージがある。
ビタミンは、体内で潤滑油のような働きをしていて
これなしでは、生きていけないのは確かだ。
ただエネルギー源ではないため、元気がでることはない。


ビタミンAには、目をよくする作用があるが、健康なひとが
日常的に補給しても目の病気を予防できるわけではない。


ビタミンB郡は、がん、神経痛、口内炎、円形脱毛症などに
効くとされているが、予防する効果は立証されていない。


ビタミンCを服用すると肌がきれいになり、風邪も予防できると
信じている人が多い。
しかしこれらの効能についてもエビデンスは存在しない。


女性を対象にしたビタミンCとEのがん予防効果をみる
研究でも結果は否定的である。
ビタミンはどれも体内でほとんど合成できず、食事から摂るしかない。


この点が数々のビタミン神話を生むもとになったようだ。
しかしごく少量あれば足りる。
例えば、ビタミンCは、普通に食事をしている限り
数ヶ月分の必要量が体内に備蓄されている。


取り過ぎたビタミンは、そのまま対外に排泄されるか
体内に蓄積されて副作用を起こすかのどちらかしかない。


人間の体はよけいなことをしなくとも生きていけるよう、うまくできている。
「普通の食事」を心がければいい。


※※※ 引用終わり


ということで、サプリメントの効用はないことが
はっきりしているようである。


けれど、わたしが思うに・・・
「普通の食事」がくせもので、最近の野菜類など
肥料や土などの影響で栄養分がかつての
数分の一程度に減っていることも知られている。
要するに食事ですべてを補えないわけである。


特に、年齢を重ねてくると若いころと違って
からだのメンテナンスが必要になる。
何が不足しているのか、十分なのか
自分のからだは自分しか、わからない。
自らが、からだの声を聞き対処するしか、ないように思える。


「過ぎたるは及ばざるが如し」のように何ごとも
過剰な摂取は良くない。
もしサプリで補うならば
良質の天然成分の製品が安心できるのではないか。


過剰な情報に振り回されないで、しっかり取捨選択する必要がある。