子宮頸がんワクチンについて


『若い女性に増えている子宮頸がん対策として、
政府が予防ワクチン接種費用を来年度から
公費で助成する方針を打ち出した』と報じている。


子宮頸がんは、HPVというウイルスの感染が原因で起きる。
HPVは、主に性交渉を通じて感染し、10歳代前半でHPVワクチンを
接種すれば6〜7割の感染を防ぐことができるという。


子宮頸がんを予防する効果は大きいと期待され、世界で接種が拡大している。
日本でもこのワクチンの安全性と有効性が政府により確認された・・とある。


果たしてどうだろうか?


以前、「子宮頸がんワクチンの是非についてブログで触れた。
http://d.hatena.ne.jp/mursakisikibu/20100409/1270817687


特に以下の4項目について


①子宮頸がんの原因とされる「ヒトパピローマウイルス(HPV)」は
 ごくありふれたウイルスである。
② ワクチンは、すべてのHPV感染を予防するものではない。
  効果は限定的である。
③ HPVに既に感染していたら、ワクチン接種は、
  がん発症の危険性を増す可能性がある。
④ 発がん性のHPVに感染しても90%は、自然に消えてしまう。


などが、はっきり証明されており、ワクチン接種が効果的だとは言いがたい。
費用もリスクも高いこのワクチンをどうしてこうも
焦って接種させようとするのか。


要は、10代に性交渉をしなければいいわけで、なぜそちらのほうの
警鐘を促さないのかと奇異に思う。
性の低年齢化は、性感染とともに望まぬ妊娠のリスクも高い。


現在ワクチンの接種は任意であり、期間を置いて3回繰り返す費用5万円は
原則全額が自己負担である。
その軽減を図り医学会関連学会、患者団体などから
国の助成を求める声が出ていたということから
助成に踏み切ったのだろう。


10代前半の年齢層に接種費用を助成すると約220億円かかるが
多くの女性の命が救われることを考えると多額ではない、としている。


多くの女性が定期的に検診を受け、異変があれば早期に適切な
措置が受けられるような体制つくりには大いに賛成である。
しかし安易なワクチン接種には疑問が多く、うなずけない。
もっと熟慮したらどうかと思うのは、わたしだけか。