秋は少しずつ


暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので
この数日、ひんやりとした天気が続いている。
凌ぎやすくなると、お腹が空くような気がする。
食欲の秋か・・・


ようやく籐のカーペットを二部屋分、しまいこんだ。
衣替えもやりたいけれど、一度にはできない。
少しずつやろう。


園芸店の店先には秋から咲く花が勢ぞろいしている。
わがやでは、この暑さで枯らした花が数種類あり
自慢じゃないがシュウメイギクも一度枯らした。
もったいない。


そろそろ、ベランダを彩りよくしたい気持ちが強くなる。
先日、香りのいい小菊の鉢植えを求めると
部屋に秋らしい匂いと雰囲気が加わった。


日差しがセピア色に変わり傾きかけているのを感じる。




彼岸も終わりの昨日は、「おはぎ」を作ってみた。
朝から小豆をコトコト炊き、半分ほどの量をぜんざい用にし、
あとは、煮詰めてあんこを作り、もち米100%のおはぎにした。
すこしだけ、きな粉のおはぎも作った。
あんこをラップで包むのも、相変わらずいい加減だ。
形は不細工だけれど、黒糖をたっぷり使ったあんこと
できたてのふんわりおはぎは、まぁおいしかった。
作り過ぎたかなぁと心配したけれど、ぺろりと甘党の御仁が
たいらげてくれた。




お酒の肴は、また「シマアジのお造り」である。
肩身だけを一晩で食し、魚の中骨を、あら塩をたっぷり降り
カリカリにこんがり焼くと、これがまたおいしい!
アラは、いつものように吸い物にする。




家で魚をさばくと、捨てるところがないぐらいに
食べてしまうので無駄がない。
今晩は、シマアジの造りが肩身、残っている。
ひと晩寝かせたお造りは、コリコリと身がしまり
いちだんとおいしい。


外では呑まないお酒も、わが家で肴をじっくり
つつきながらだと、まぁまぁいける。
少しずつ秋色を感じながら、食も、生活も、愉しもう。