知人からの贈り物

前の職場で一緒だった知人から電話があった。
久しぶりの会話である。


辞めてから一度ホテルのランチをご馳走になり
その後また職場を一緒に訪れ、めったに会わないけれど
会うと話しのはずむひとである。
わたしより、ひと回り年長のキャリア女性である。
60歳の定年からアルバイトなどで70歳近くまで働いてきている。


そのあいだの彼女の趣味や習い事も多く
いまも日本舞踊の稽古にいそしみ、生け花などを教えている。
そのあいまにししゅうや編み物をするなど多彩である。


かつて同じ部屋で働いていたとき、彼女は
週3回ぐらいの割で出勤していた。
経験豊富な彼女に、プライベートでは
梅ジュースなど教わることが多く心に残っている。


その彼女に職場の女性、12,3人のひとのひざ掛けや
イスカバーや、ストールなど
素敵な素材の糸を使った作品をプレゼントされた。
手作りのクッションなど、あったかくて
ふわふわして座るのがもったいないぐらいである。


今回も手作り好きなわたしのために、と
残り糸で作ったから・・・と
クッションカバーを贈ってくれたのだ。


残り糸、といってもベージュのラメ入りの
高級な糸を使っている。
色も上品で素敵!
編み方もシンプルで座るのに邪魔にならない感じである。
キッチンの椅子にでも使って、と贈ってくれたのだが
リビングのソファにぴったり。


今まで同じようにベージュのシンプルな
麻素材のクッションを使っていたけれど
今年はこちらに変えよう。


温もりのある手作りのクッションに
思わず頬を寄せ、彼女のあたたかみを感じとるわたしである。