秋の一日

珍しく何も予定のない朝である。
顔も洗わず、新聞に目を通すこともしていないまま、ベランダに出た。
ペチュニアの咲き終わった花がらを摘み、短く刈り上げた。
濃い藍色や、白やピンクの鮮やかな花を、まだまだ咲かせていて
枯れた枝から新芽が伸び、つぼみをたくさんつけている。
まだまだ、見捨てないで!と言っているように思え
植物の生命力に驚く。




成長期のころのペチュニア
まだ咲いて楽しませてくれている。


この花がいつごろまで咲いてくれるのか、知らないけれど
切り取った新芽を、別な鉢に挿し木してみた。
姉に言わせると、アメリカンブルーでもペチュニアでも
簡単につくから大丈夫!ということらしい。
草花を上手に育てることには、自信がないけれど
せっかくだからとすべて挿してみた。


クリスマスローズの生き残った鉢が13鉢ほど。
こちらはかろうじて、葉っぱがぐんぐん育っており
何とか危機は脱したようだ。
鉢の中の土が多いのも良くないようで、上部の土を取り払った。
何とかこれで今年を乗り切り、来春きれいな花を咲かせて
欲しいと、祈る思いである。


今年の春に咲いたクリローの一種


朝日を背に受けながらひと仕事終えると、何と10時半を廻っている!
まだ朝食を摂っていない。
食べるころにはもうお昼時に近い。


朝食メニューの紅茶は、今日は「オレンジペコ
スライスチーズを乗せた、こんがりトースト
リンゴと生ハムをたっぷり使ったサラダは
レタス、ピーマン、みょうが、きゅうりのあり合わせである。
定番のヨーグルトにいつものトッピング(きな粉、黒糖、黒ゴマ、干しぶどう)
食後の果物は、バナナ1本。
卵は、欲しくないから食べない。



ゆっくり食べ終わるころ、娘から電話。
「潤平の幼稚園が終わったら、そちらへ行く」ということで
潤平ご一行さま?は昼過ぎにやってきた。


昼食をまだ、だというので、しめじご飯の冷凍しておいたものを解凍し、
野菜たっぷりの豚汁を作り、潤平たちの好きな「もずく」と一緒に食べさせ
ばぁばもまた、一緒に胃にほおりこんだ。


ママは日差しのなかで少しまどろみ、潤平とかえでは
ばぁばに絵本を読んでもらい、音楽に合わせて踊り、
お絵描きをしたりして、ふたり一緒に遊ぶことが多くなった。
もうすぐ2才になるかえでは、話す言葉も増え
聴いているだけでおもしろく、退屈しない。


夕方、ママの買い物につきあい、ようやく解散。


秋の日の一日はあっという間に過ぎた。
取りとめのない平凡な時間に至福を感じたりする。