ささやかな嬉しい話し

明朝、中国縦貫道を抜けて岡山まで墓参に行く。
お彼岸を過ぎてからの墓参りである。
わが愚息はまったく当てになどできない。
娘たち夫婦が一緒に行ってくれることになっている。


料理人の婿殿は日曜日は夕方から仕事に入るので
午後には帰阪したいらしく朝6時ごろの出発となる。


当然、朝ごはんも食べてこないだろうから、おにぎりや卵焼きなどの
簡単なお弁当を作ろうと思う。
熱い紅茶も用意しよう。
チビたちの好きなメロンパンやサンドイッチや
おやつもどっさり、買ってきた。


線香やローソクなど墓参グッズやお花などひと通り揃えたあと、
お茶の準備をと自分用のサーモス水筒を探したが、ない!
ありゃぁ、〜〜
どこかへ置き忘れて来たらしい。


在職中から大事に使ってきた水筒である。
今でも外出の際は、冬は熱々の紅茶を、暑い盛りには氷を入れた
ウーロン茶を持ち歩いている。
保温がばっちりだから重宝し必需品なのである。


さて、どこへ忘れたのか?
思い出してみると・・・ようやく気がついた。
つい半月ほど前に映画を観に行き、そのとき使った覚えがある。
映画が終わったあと傍らの知人と話しに夢中になり
出てきてしまったのだ。
今まで気がつかなかった、なんという暢気さ!
まったく我がアホさ加減がイヤになる。


さっそく東宝シネマの入っている大型ショッピングモールに
問い合わせてみた。
捨得物の係りにつなげてくれ、あとでかけ直すからと
テキパキと、ことにあたってくれた。
数分後、その担当者から連絡があり「忘れ物」として届いていて
保管しているから取りに来てくれという。


ひゃぁこの対応のすばやさには、驚いた!
しっかり訓練されているなぁと感心してしまった。
以前、別な映画館で同じようにお気に入りの日傘を忘れ
そのときは、すぐに気がつき、自分でも探し、
館内の人にも届けたが戻ってはこなかった。


たいがい、このようなところでは待たされて挙句のはてに
たらいまわしの上、あまりいい返事は返ってこないことが多い。
きちんとした連携の対応は、危機管理にも通じているのではないだろうか。
社員教育の徹底を見た思いである。


たかが水筒1個のことだが、持ち主にしてみれば思い出や愛着がある。
この気持ちのいい処理能力のある企業は○トーヨーカ堂である。
ありがとう、担当者さん。


散歩の途中のこぶしがあまりきれいだったので
1本頂戴しました。