新年度

4月も、もう半ばになってしまった。
毎年忘れずに、淡いピンクの花を見せてくれる桜も満開である。
今年はどのような思いで、この季節を感じておられるだろうかと
やはり気持ちは被災者のほうへ傾く。


ライフラインが整うにつれ、現実感が増しこれから懊悩が
続くことが予想される。
心の平安が一日も早く訪れることを願うばかりである。


新年度が始まり、外に勤めに出ていないわたしには
無縁のことと思っていたが今年は
マンションの理事会に関ることになった。
地震や住民の高齢化問題など、身近に懸念材料が山積しているなか
少しは参画しているほうが、いざというとき安心かなぁと
引き受けたのである。
自治会や子ども会などともリンクさせ、全体の親睦が図れそうである。


先月、総会を終えたばかりで今年度の理事会が昨晩、集会所で開かれた。
出席率は60%ぐらいか・・・
委任状出席で議案の採決は可能であるが
名前だけのひとは多いのだなぁと感じた。


推してくれた知人以外は、もちろん知らない人ばかりである。
構成員は中高齢の働き盛りの男性が多く、活発に議論され
審議が滞りなく進むなど、時間の無駄がないように思えた。
10年ほど前のそれは、進行が遅滞しイライラしたものである。
リーダーの資質によるものか。


今年度の役員の運営に関する提案事項のなかに
会議は「時間以内に終わらせる」というのがあり、まったく同感であり
時間遵守の必要性をみなが感じていることがわかり安心した。
審議事項と報告事項の優先順位を決め、採決の必要なものは
その会議の下準備のなかであらかじめ、根回しをさせておくことにも
賛成である。
限られた時間内にスムーズにことを運ぶには、たかが団地管理組合と
言えどそれなりの力量と工夫がいる。
それぞれ、多忙であり大切に時間は使いたいと願っている。


わたしは末席で広報委員の任に預かった。
管理組合にしては珍しく毎月「コミュニティ新聞」を発行している。
B4の見開きのそれも中身満載で、別口でかわら版を作成することになった。
楽しくておもしろい、親睦の図れるかわら版ができたらと内心思っている。
わたしの新年度は、意外なところで、静かにささやかに始まりつつある。


三つ葉あおい 万博公園にて