今日の食べ物が明日の健康を作る?

先日、食物の自給率の観点から食べることに触れてみた。
寄せられたコメントの多くは、やはりふだんの食生活を
大切にしている皆さんの実態が伺え、意識の高さを感じた。


バランスの取れた食生活と自然のものをいただく気概
また、残さないでいただくなど日常のなかにきちんと
「食に対する哲学」が感じられ、同世代の人間として嬉しく思う。


食べることは生きること・・・
飽食の時代にあればなおさら、感謝して自分のなかの血肉としたい。


聖路加病院の日野原先生は、毎朝ジュースのなかに
オリーブ油を入れて飲んでいるそうである。
オリーブは「油」というよりジュースとしての観点からである。
結果、肌は老化に伴うシミひとつなくスベスベしている、という。
血液をサラサラにする効果もあるそうである。


わたしもその顰に倣い(ひそみにならい)
ヨーグルトにオリーブオイルを入れて食べてみた。
最初、気は進まなかったのだが意外とおいしい!
ハーブのような薬草の香りとヨーグルトとミックスされたそれは
なめらかな舌触りで、なかなか美味である。
朝のヨーグルトに楽しみが増えた感じである。
日野原先生のようにすべすべ肌を期待しているのだか、
それはいかに・・・?。


東京医科歯科大の藤田紘一郎氏は
著者「腸を整えれば心も体も必ず元気になる!」のなかで
食物と人間の寿命、免疫力についても述べている。


医者に頼り過ぎないこと
医者は確かに多くの医学情報を持っている
しかし常識とされる医学情報のなかでわたしたちの健康に
役に立たなかったり、かえってからだに害があるということも
知っておく必要がある、言っている。


わたしたち人間はもっと自然のままに生きても大丈夫ではないか?
人間が作ってきた文明社会が、人間の免疫力の低下を招いているとも。


自然治癒力を高め、がんを防ぐ食品については
もう周知のとおりであるが・・・


赤身肉が寿命を削り、植物性食品が寿命を養う。

「赤身の肉を食べるのは月一度ぐらいにしよう」と
アメリカの栄養学者がキャンペーンをしているけれど
肉好きなアメリカ人がこのような提唱をするには深いわけがある。
さまざまな調査の結果、人間の体は細胞学的にも遺伝学的にも
一万年前と同じであることがわかってきた。


一万年前のわたしたちは、草木や木の実など身近にあるものを
食べていたとされ、獣を捕まえるのは容易ではなく
赤身の肉はせいぜい月に1回ほどしか食べられなかったと考えられる。


アメリカ国立がん研究所は、がんを予防する食品として
野菜・豆類・穀類などの植物性食品をあげている。
なかでもニンニク・キャベツ・大豆・ショウガ・ニンジン
セロリ・などは強い予防効果を持つことが知られている。


これらの植物性食品が腸内細菌の餌となり、腸内細菌の数と種類を
増やし、その結果免疫能力が活発になり、がんの発生を防ぐことが
明らかになった、いう。


毎日の食物選びが、寿命に大きく関係していると思うと
やはり食べることは、大切にしたい。