お好み焼きtoスコッチウィスキー

無性にお好み焼きが食べたくなった。
今日の夕餉はお好み焼きにしよう、ということで
さっそく冷凍庫や冷蔵庫をかき回す。
冷凍のエビやイカが入った「シーフードミックス」や
豚肉と、そして嬉しいことに長芋もある。
決まり!


小さめのキャベツを半分ぐらい使いみじん切りにすると
大き目のボールに、いっぱいできた。
今度は、手袋をして長芋を擂る。
長芋を扱うときは、わたしは要注意なのである。
あとから手がかゆくてたまらなくなる。


市販のお好み焼き粉を使うと卵や長芋は、要らないらしい。
でも、わたしは分量もいい加減だけど、ふんだんに使う。


それぞれを大き目のお椀にうつし、この当たりから一人前ずつの
分量にし順次、焼いていく。
食卓にホットプレートを置き大判で3枚ほど焼けた。
お好み焼きソースとマヨネーズと練りからしを塗ったあと
かつお節をふんわり置く。
青のりは買い置きがなかったから、ない。


焼きながら食べる。
熱々をつつきながら、呑むスコッチウオイスキーのおいしいこと。
焼肉やお好み焼きには、ウィスキーが似合う。
欠食児童よろしく大き目のそれを1枚半もあっという間に、たいらげた。


小泉武夫氏は、日経新聞の「食あれば楽あり」のコラムのなかで
食べることについて、それはそれは丁寧に観察し描写している。
お腹が空いているときに読むと、ほんとうによだれが出そうなぐらい
おいしく感じるのだ。


例えばある日のコラム、メバルについて
『その煮付けの肉身を箸でむしり取り、炊きたての飯の上にのせてから食うと。今度はメバルの肉のうまみと、飯からの甘みが一体となって、あらあらいいわよ、いいわよってなことになる。メバルの煮付け料理には、さらに楽しみが残っていて、熱いご飯の上から煮汁をぶっかけて食うと、これまた極楽の味がして、一大堪能最大満喫が味わえるのである。』
という具合に。


悲しいかな、わたしは己のお腹を充たすのが精いっぱいだ。
お好み焼きに対しての観察も描写もあったものではない。
ああ〜それにしても今日は少し食べ過ぎたような気がする。
ふだんは小食のわたしめが、である。
いったいどうしたことか・・・。
そしてほのかに酔い、眠たくなっている。