ふ〜む、もったいない!

最近、頼まれごとが多い。
暇にしていると思われているせいかも知れない。
家で細々と口をしのぎ、静かな生活に浸っているから
そう思われるのも無理はない。


それでも昨年、一昨年は「こころ」が
病のようにシャキッとしていない自分があった。
「人と会いたくない」、「約束したくない」、「出かけたくない」が
続き、それまでの多忙な生活と一変して引きこもっていたのだ。
たまには、気晴らしに出かけることはあっても
そのあとずいぶん疲れを感じたりした。


今年に入ったぐらいからか(正確には昨年夏以降)
妙に心身ともに活気が出てきて
以前のように人と接したくなる自分を発見している。
どんどん、外へと気分が向きだした。


そのことと並行して頼まれごとも少しずつ増えていく。
最近はあるボランティア団体の文書作成が定期的に入っている。
かわら版の新聞制作もある。
「情けは人のためならず・・・」
善い行いをしているといつか、きっと善いことがあるに違いない。
そういうよこしまな気持ちもあり、引き受けている。


パソコンを使ってのそれは一向に苦にならない。
問題は作成後のことである。
出来上がった文書を校正してもらおうにも、相手がパソコンを使わなかったり
メールで送受信ができないこともあるのである。


中高年が主の団体だから、それも無理はないけれど
今どきなぁ・・と思わないこともない。
FAXで送っても、小さい字は団子になり読みづらく校正にならない。
A4サイズをB4サイズに拡大して送信しようとしても
相手方のFAXが受信できないらしい。
まったく不便である。


結局、こちらがデータを持参しその場所へ出向くことになる。
文書物の内容が変更になったり、文字が違ったりして訂正の
必要がある場合に備えて、である。
唯一、お蔵入りしているパソコンを借りてその場で修正する。


今日も、慌しくわが用事を済ませると出来上がったファイルを
リムバーブルに収め出向いてきた。
そしてプリンターも借りて印刷を始める。


プリンターの電源を入れた途端にドンドンドン、印刷物が排出される。
え??
こちらはまだファイルも開けていない!?
もちろん印刷も、かけてはいない。


あわてて担当者が寄ってきて
「何かデスクトップのものを触りませんでしたか?」と訊く。
触ってなど、いない。
そうしているあいだにも、プリンターから印字された用紙が出てくる。


どうも、前に使った人がデータを溜めたままプリンターを
オフにした可能性がある。
調べてみるとやはり、そうだった。
すべてのドキュメントを取り消すと、ようやく収まった。


そして無事、こちらの持参したファイルを印刷し確認し
相手方に引き渡したのだが、ちょっとこのやり方は
まずいなぁと思えてくる。
効率が悪い、時間がもったいない。


今日はデータの入ったリムバーブルを一人に預けてきた。
自宅のパソコンに取り入れ、家族の誰かに修正などを頼む、という。
次回から、出来上がったそれをメールで送ることにした。

会計の処理の仕方も見ていると、旧態依然の電卓をたたきやっている。
エクセルで会計の「月度表」や「決算書」の雛形を作ってあげるから
少しパソコンを習得されたら?と振ってみるが
「機械は苦手!」と首を横に振るばかり・・・


ふ〜む。
もったいなぁ、やれば出来る頭脳をお持ちなのになぁと思う。
どうして?と消極的な姿勢にこちらが首をかしげる。