ガーデニングの憂い

昨年のいまの時期「クリスマスローズ」を数鉢枯らし、胸を痛めた。
今年はその鉄を踏むまいと早めに手を打ったにも関わらず
やっぱりダメにしてしまった。
春頃まで勢いよく葉っぱをピンと茂らせていたのに、である。


日光と風通しのバランスを考えて、玄関先にすべての
クリスマスローズの鉢を移動させた。
ご近所の奥さまたちから、元気の良さを褒めてもらっていた。
しかし、ひとつの鉢がカビに感染したのか、葉っぱが茶色になった。
あわてて薬剤をたっぷり根本にもかけたのが間違いだった。
きつかったのか・・・
ほどなくして、半分以上のクリスマスローズ
葉がしおれてしまった。


今はすっかり育てる意欲をなくし、見るも哀れな姿を
玄関先でさらしている。
あれだけ、一生懸命育てたのに・・・


そうして、ベランダの他の花たちに目をやると・・
春先に求めた小さな苗「ブライダルベール」がどんどん
葉っぱを茂らせつぼみをたくさんつけている。
白い小さな花を楽しみに待っているのに
いっこうに咲かない。


いったい何が原因なのか、さっぱりわからない。
肥料や土も関係しているのだろう。
可愛がっている花たちが勢いよく咲いてくれると嬉しい。
こちらも元気をもらう。


しかし、思うようにいかないと気持ちがめげてしまう。
クリスマスローズの鉢は、まだ根っこが生きているだろうから
早晩、土を入れ替えしたいと思っている。
しかし、この土が問題だ。


ガーデニングや家庭菜園に使う腐葉土からも
高濃度の放射性セシウムが検出されている。
秋田県内のホームセンターで販売された腐葉土から
1キロ当たり1万1000ベクレル
栃木県の業者が生産したもので、
ホームセンターによると、秋田県のほか青森、岩手、宮城3県に
ある110の系列店で販売されたという。


袋詰めされた腐葉土は産地や製造日を表示する義務はないらしい。
不安が広がっている。
もう近畿に出回っている可能性もある。


いったいどこまで続くぬかるみぞ・・
原発の余波はとどまることを知らない。
ささやかなガーデニングや家庭菜園の楽しみまで奪うのか。