琥珀色と,ともに

「ヤマモモ」の採りたてをいただき、果実酒を作った。


「ヤマモモ(山桃)は、ヤマモモ目ヤマモモ科の常緑樹。
また、その果実のこと。
和名の由来は山に生えモモの様な果実をつけることから。
別名として楊梅(ようばい)、山桜桃、火実などがあり、
古代から和歌などにも詠まれる。名前にモモがつくがモモは
バラ科であり、ヤマモモとモモは全くの別植物である」
(ウイキから引用)



ウィスキーの空き瓶に詰めると琥珀色があざやか。
左の瓶は、ヤマモモ酒、
右はプラム酒である。
まだ途中なので少しだけお気に入りの瓶に出してみた。



こんぺいとうのように可愛いヤマモモ

]



2ヶ月ほど経ち、ようやく飲めるようになってきている。
同じように少しだけ時期をずらし新鮮な「プラム」を
市場でみつけ、漬けてみた。


プラム


もうすぐ、カリン酒にも挑戦するけれど
こちらは、まだカリンが熟していない。


果実酒は、ささやかな嗜好品のひとつで昔から
生活の知恵のように、どの家庭でも作っていたようである。
わが家も例外ではなく、季節のそれらの採りたて果実を
梅酒のびんに、氷砂糖などと一緒に漬け込んでいた。
薄く割ってジュースのように飲んでいたのが懐かしい。


結婚して実家を離れても母は、毎年果実酒ができあがると
宅急便で送ってくれたものだ。
梅干、甘酒、ラッキョウ、味噌など
母親の味は未だに忘れがたい。


そうした親からの贈り物をさほどの感謝もなしに
当たり前のように受けていた自分が今は恥ずかしい。


ゆうべは出来たて果実酒を、チビチビやりながら
新秋刀魚をお造りにして食べた。
ケンイカは刺身と足を塩焼きにしてスダチを落としていただく。

秋の日の素朴な夕餉に、亡き母を思い出す。
琥珀色のそれは、十分にそれを演出してくれる。