「ばぁば、トマトむいてぇ〜」

と、リンゴを指差し、まわりを笑いの渦に巻き込んでいた孫の
潤平も幼稚園の年中になると、さすがにそんなことはなくなった。


ときどき、ママの代わりに幼稚園に迎えに行くと
「ばぁばのウチにはミカンやリンゴがいっぱいあるんだよ〜」と
果物で、ばぁばのことを印象づける。



父親が毎朝、食後にりんごやパイナップルを切って
食べさせてくれるのも潤平のところの日課らしい。
2歳の妹も果物が大好きである。


いまの季節、梨や葡萄、そして柿がお目見えする。
いつでも食べたい果物は手に入るが
やっぱり旬の時期に旬のモノを食べたい。
外で食事などするとすぐに果物が欲しくなりそそくさと家路を急ぐ。
最近はアルコール類より果物を重視するようになっている。


「朝の果物は金」という諺 がある。
一日の生活を始めるにあたり、必要な栄養素を摂取できると
いうのがその理由らしいが、加熱調理しなくても済むことから
忙しい現代人にぴったりだからだろう。


朝食を「英語ブレックファスト=断食を破る意」というように
朝食によって、睡眠中は口にしていなかった食べ物を
数時間ぶりに、口にすることになる。


過日のN紙の記事、女子栄養大学の香川康雄副学長によると・・・


「朝は消化管の活動が鈍いので吸収されやすい果物は
朝食に適している」と言う。
また、日本人に不足しがちな栄養素である食物繊維や
カリウムが豊富に含まれているのも果物の特徴で
カリウムはナトリウムを排出し、血圧を下げる効果があるとされ
1日のうちで血圧が最もあがりやすい時間帯は、
朝だから「高血圧のひとは朝食に果物を」といい、
食物繊維は便通の改善にも役立つとしている。


「朝の果物は金」ということわざは、「昼は銀、夜は銅」と
続くが、科学的な根拠はなく、肥満防止の観点から
朝、食べるほうが適しているようだ。


一方で果物には利点が多いが、特定の病気の人などには
注意が必要だとしていて、腎疾患のある人は、
血中のカリウム値が高くなり過ぎると体に負担がかかり危険。
糖尿病の人も血糖値が上がり過ぎないようにしないと、いけないらしい。


それにしても、林檎や葡萄は種類も多く、
時期によって品種も異なるので選択も難しい。


今夏も土曜日に大きな西瓜を2つに割ってから
土日から平日と毎日、本当によく食べた。
昨今は西瓜の糖度も計器が選別するので
買う時には当たりはずれが少ない。
でも残念ながら、今年の西瓜は高かった!


忘れてならないのは苺である。
これも産地が多く、銘柄や特色があるが、
福岡県産で赤ちゃんの拳ほど大きい「あまおう」と
熊本県産の「ひのしずく」が気に入っている。
苺は朝採りがよいので、大阪には関東産は少ない。


ふたりのチビたちは、わが家に来ると決まって
フルコースのように順番にリンゴやミカン、
はたまたオレンジ、グレープフルーツなどを催促し
皿に取り分けたそれらを嬉しそうに頬ばる。
たっぷり食べるンだぞ!