え〜〜〜〜〜〜っ!!

今にも後ろにひっくり返りそうになりながら
のけぞって驚いてみせる。
5歳児の演技なのか、はたまたほんとに驚きの声なのか。


先日、片付けものをしていて、引き出しから古い写真をみつけた。
B5サイズに引き伸ばした写真である。
娘の(潤平のママ)卒園式のときに写したものだ。
今の潤平より1歳大きい。
おかっぱ頭の娘は、今のかえでと同じまぁるい顔をしている。
かえでは、じ〜っと納得のいかない表情で
ママの顔と写真とを見比べている。



ワンピース姿を指して「だれ?」と潤平が聞く。
「ママのママ!」
ママが、ばぁばのほうを指して答える。
またもや「ええ〜〜〜〜!!」である。


そんなに、のけぞらんでもヨロシ。
ばぁばかて、若くて美しい?ときがあったンやから・・。
(ほんまいかいな・・・(^_^.))


それにしても親子とはこんなに似るものなのか。


5歳児も2歳もそれぞれ、ママにもトウチャンにもそっくりであるが
兄妹ふたりも、「似ているね〜〜」と誰からも言われている。
間違いなく夫婦の子どもである。


先日、潤平たちと一緒にショッピングセンターに出かけたとき
おしっこの催促で、かえでをイレに連れて行った。
最近の洗面所のおしゃれで広いこと・・・。


トイレから出て売り場に戻ろうとしたら、はてどっちが出口だったかしらん?と
一瞬迷い、かえでの手を引いて歩こうとすると
「コッチだとオモウ・・・」かえでが言い、反対方向にばぁばの手をひっぱる。
「えーっ??・・・」
ちゃんと、合ってる!
ひゃぁ、ばぁばも2歳児に教えられるようでは・・・トホホ・・


似たようなことは、娘が小さいころにもあった。
大きな声では話せないが、彼女はしっかり覚えていて
いまだに酒の肴に引っ張り出し、おもしろがるジケンである。


娘が小学校に入ってまもなくのころ、わたしは本職と、もうひとつ
フリーで仕事をしており、週末は電車に乗って納品に行っていた。
宅配便が普及していないころである。
今なら原稿はメールで一括、用紙も納品も宅配で済む。


広告会社からの帰り道、娘と一緒にあわてて電車に飛び乗ろうとすると
「おか〜ぁさん、電車反対方向!」すかさず言ったものである。
あわてもので方向音痴の母を幼い娘がリードしてくれていた。


「鼻ぺっちゃのところも、おかあさんにそっくり!」
いまだに娘に恨まれているが、潤平もかえでも似たようなものだ。
ぺっちゃんこの鼻のふたりは、あばたもえくぼだ。
親のDNAは代々受け継がれているようで・・・。