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連続テレビ小説『カーネーション』がヒットしている

感動

もうすぐ終盤を迎えるNHKの朝ドラに目が離せない。
毎回、ドンチャン騒ぎのような迫力ある場面が展開されるなか
特に糸子役の尾野真知子の演技がうまい!と感じている。



コシノ三姉妹と母の綾子さん



コシノファミリーの住んでいた2階のアトリエ


大阪南部の岸和田が舞台であり、奈良県五条市(旧吉野郡)生まれの
彼女の放つ言葉やしぐさがリアルで、真に迫る。
家族や周囲との交流を、ファッション、洋裁をテーマにした
ストーリーに毎回ほろりと涙し、元気づけられる。


ちなみに主役の尾野真知子の生まれた吉野郡は、
この朝ドラの舞台である大阪南部に位置する岸和田市から
地図左側にある大阪と奈良を分岐する標高約900米の
葛城山系を超えた場所にあるが、両地の文化的かつ歴史的な繋がりはない。


男顔負けのドスの利いた声で相手を威圧し、
交渉する様は見ていて、痛快だ。
しかし眉間にしわ寄せ、チッと舌打ちするところなど、上品とは言えない。



また地元特有の方言にも多少の戸惑いを感じる。
近辺に住む60代後半の知人女性でさえ
「ほんまに、あんな言葉使っている?」と疑問を持つぐらいだ。
「〜〜するんケ?」という言葉は、確かに今の世代には似つかわしくなく
それほどはっきりとした乱暴な言葉遣いは減ったものの、
それでも地元では健在のようだ。
都心の私立の高校や大学に通うようになると子どもたちは、
多少その言葉にハンディを負うようである。


ドラマでは夫を戦争で亡くし、ひとりで3人の娘を育てあげ
自らも洋裁業に誇りを持ち、時代を牽引する彼女の生き方に
スポットを当てており、自立した女性像を描いている。 
それに加え昭和年代のファッションの推移も見ものである。
 



向かいの下駄やさん


そんなドラマだが、1月末、NHK尾野真千子(30)が
演じてきた主人公の糸子役を3月3日放送分から、
主役を夏木マリ(59)に交代することを発表した。
それがさまざまな議論を呼んでいるらしい。
どうしていまさら、交代なのだろう?
わたしもそのままで十分ではないかと思う。


交代の理由としては、糸子の娘役の役者たちとの年齢的の差がないことと
「糸子のモデルである故小篠綾子さん(享年92)は、
ファッション業界ではゴッドマザーと呼ばれ、
晩年まで豪快に生きた女性であることから
若い尾野が演じるより、実年齢に近い夏木が演じたほうが、
ドラマに深みが出るということらしい。


しかし、わたし個人としては、その変更をひどく残念に思っている。 
あと1か月を残した朝ドラであり、これからがまだ楽しみだが、
あの迫力ある岸和田人の役柄が見られなくなるのは寂しい。


3人の娘たちが世界にはばたくトップデザイナーとして
名を馳せるプロセスがこれから愉しみである。


後記 以前このことについてブログで記した。
コシノファミリー]良かったら読んでいただくとうれしい。

コシノファミリーゆかりの岸和田へ - ふたりでお茶を