健やかに

娘の第3子が生まれて早1か月が過ぎ、昨日は
満開の桜のなか、お宮参りをした。


[
一葉


主役のお坊ちゃまは、神社へ向かう車の中でも
着いてから待つあいだも、ずっと眠っており
双方の祖母に抱かれ、あっちへこっちへといじくりまわされる。
それでも知らん顔してずっと眠ってばかり。


傍らで3歳のおねえちゃんと5歳の兄貴が手持無沙汰に
ほっぺたにチュウをしたり、手を握るなどして触りまくるが
主役は、知らんぷりだ。


いよいよ時間がきて祝詞をあげてもらうや・・・
フニャフニャ言い出し、しまいには大声をあげて泣き出した。
中が暑いのと抱かれ方に慣れていないのかもしれない。
顔すれすれに着物を覆っているせいだろう。
声を限りに泣き出し、部屋中に赤ん坊の泣き声が響き渡る。
こんな大きな泣き声を聞くのも珍しい。


沿っているママと、抱っこしている父方の祖母の
落ち着かない様子が伝わってくる。


付添いの3歳のおねぇは儀式の最中、神主さんが鳴らす鉦に合わせて
何やら忙しそうに、座ったままからだをくねらせ、腕を挙げ踊る。
まるで太極拳のようだ。
2回頭を下げ、2回、手を打ち・・と言われるまま
神妙にうなだれ真似てやっていたが、手打ちのとき
ひとりパチパチパチパチ!・・・・。
思わず笑ってしまった。
5歳もたいがいチョけたおもしろい行動をみせてくれるが
妹も、負けてはいない。
まったく・・・
後ろでみていてぷっと吹き出しそうになるのを抑えるのに必死だった。


5歳は父親の隣で背筋を伸ばし、じっと儀式を見守っている。
いつの間にか、お兄ちゃんになったのを感じる。


5分ほどの儀式が終わると3歳がいそいそと
主役にいただくおみやげをうれしそうに持つ。


かくして満開の桜の祝福を受け、お宮参りは無事に終了。
写真は、わたしは撮らずじまいである。
家を出るとき衣紋掛けにつるしておいた着物だけをかろうじてパチリ・・・。


あとは両家揃っていつものように賑やかに会食して
お祝いのお赤飯と紅白饅頭をいただき帰路に着く。
蒼輔、元気よく育つんだよ!!



松月