アロマテラピーで

水曜日は、ささやかな、わが仕事からも離れている。
平日では唯一ゆっくりできる曜日だ。
朝から、ぼ〜っとしている。


数日まえに知ったネット社会での情報を反芻している。



まさに魑魅魍魎の世界。
小心者で世間知らずなわたしは、ただ只驚愕するばかりだ。
いい加減な性格のくせして、一度耳にいれた情報は
なかなか消えてくれない。


「知らないことは、存在しない」は
かのフロイトだったかユングの言葉だったか。
今のわたしはそう思いたい心境でもある。
しかし知らないより、やっぱり知っている方がいい場合もある。


生きていると諸々雑多なことに遭遇し、心身ともに疲れる。


このようなとき、からだを癒す最善の方法が
わたしの場合はアロマテラピーである。
いま手元にラベンダーの精油がある。
かなり純度の高いしろもので、それを生業にしている知人から
分けてもらっている。
すばらしく、いい芳香を放つ。


風邪をひきかけたら、ハンカチに沁みこませ
口に当てるだけでも鼻と喉の通りが良くなる。
何よりこの香りが大好きだ。


ミストにしてシュパシュパと、部屋に吹きかけると
何とも言えない、あまい香りがいっぱいに広がる。
知人など玄関に入る前から香っている、というぐらいだから
すっかりわが家の匂いになっているのだろう。


今日は、昼間に風呂をたて「ラベンダー湯」に浸かろう。
気分転換にはアロマ風呂が一番いい。
気持ちがほぐれたところで、借りてきた佐藤愛子の著書を貪るのだ。
「血脈」以来、何冊読破しただろう。
軽いエッセイは数十冊読んだ。
おもしろくて、目の疲れなど飛んでいく。


わが身を満たすこころの栄養は、本をむさぼり読むこと。
アロマと、そして今日は静かなリストを聴こう。
疲弊してしまった心を癒すために。