わがままであれ!

 

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クリスマスローズがわが家の鉢の中で踊っています

 

わが子どもたちは、息子、娘ともに30代である。

どちらかというと明るい性格で屈託がない。

何事にも熱くなるタイプでコミュニケーション能力も大だ、と親は思っている。

 

ところがこの二人、誰に似たのか見かけによらず

繊細なところがあり、深く悩むタイプのようである。

ノー天気に素通りしてしまうより、ところどころひっかかり

立ち止まり、考えて進むことは生きていくうえで学ぶこと多しで、よろしい。

親ばかなわたしは、そう評価もしている。

 

息子は営業職に就き、負けん気も旺盛だから人一倍突っ走る。

最初のころこそ成績もよく、気分も良かっただろうが仕事はそう甘くはない。

振わなくなると落ち込みが激しく、仕事を辞めたいとまで言いだし

ヘタすると自殺でもしかねないほど深刻に悩みだす。

飲んだくれて、終電に間に合わないこと数知れず。

酒場などで絡み怪我をして帰宅したこともある。

気の弱さが一気に露呈した感じである。

 

わたしたち夫婦は(夫が生前中)揃って「仕事は頑張り過ぎるな、八分でいい」と

熱中し過ぎる息子にいつもブレーキをかけるのである。

死なれたらかなわない。

 

世の親たちが子どもを叱咤するなか、ほどほどにしたら?と

気の抜けたことをいう私たち夫婦だから、息子にしてみれば

頼りないことこのうえないだろう。

 

車のハンドルと同じで人間、遊びがないと行き詰まり逃げ場を失う。

八分を寝食忘れて仕事に徹し、残りを自らのリフレッシュ時間に充てよと

言うのが、わたしたち夫婦の持論。

仕事以外に打ち込めるものがあると救われる。

今でもこの気持ちに変わりはない。

 

まじめ過ぎるから言うのであって、あまりにちゃんぽらんな

性格と仕事への向き合い方なら、そうは言わぬ。

このあたりが親の鷹揚さに似合わず、小心でクソまじめな息子を

心配する所以である。

 

果たして今や、どちらが仕事か遊びかと思うほど、熱中していることがある。

けっこう金食い趣味の部類であり新婚の嫁を悩ます。

ヨメも不承ながら、それに関わる経費を年間予算?を立てて

夫の遊びを容認している。

ちょっと使いすぎではないかと、また新たな悩みを持つが

まだ子どもがいない分、息子は嫁に感謝しつつわがままを通しているようだ。

すみませぬ、不肖な息子で・・・嫁どの。

 

そうして、いまどき真面目過ぎるのに、娘のことがある。

長くなるので、次回・・・(――〆)