「長生きもたらす脳の役割」

 

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過日の日経記事から・・・

東京大学石浦章一教授が書いた~最新遺伝学でわかった~

「病気にならない人の習慣」によると・・・

 

長寿のカギは遺伝子とともに脳の働きにあるという。

脳の働きも遺伝子に左右されるが、脳が健康であれば長生きできる。

 

脳の健康を保つにはまず禁煙。

全身の細胞の機能が衰えるのは、細胞の老化が影響し

細胞の老化の原因のひとつに活性酸素があるという。

活性酸素から身をまもるために、人間の体には抗酸化酵素が存在しているが

喫煙やストレスは、この酵素の働きを鈍くするため

結果として体内の活性酸素を増やしてしまう。

特に脳の神経細胞では著しいらしい。

 

タバコの主成分のニコチンは血管を収縮させるため

血行が悪くなり、脳が正常に働くには十分な血流が必要なので

喫煙がよくないことがうなずける。

 

また認知症の大半を占めるアルツハイマー病は

ある種の遺伝子がかかわっていて、若年性は別にして

年齢が高くなってからの発症はこの遺伝子を持っていることが多いという。

 

でもだからといって悲観することはなく、アルツハイマー病の

遺伝子を持っていても健康で長生きした人はたくさんいる。

それには、食事に気をつけ、適度な運動を心がけ、

そしてできる限り頭を働かせるといい!とある。

もちろんタバコは吸わない。

 

これとは反対に食事を簡単にすませて必要な栄養をとらずにいたり

運動をしなかったり、日中何も考えずに過ごしたりするのは

アルツハイマー病を発生させやすい生活習慣だといっている。

 

アルツハイマー病の原因のひとつと考えられる

遺伝子が働かないようにするには、脂肪分が多い食事を避けること。

今のところ「アルツハイマー病を防止する薬」はないようで

生活習慣の改善が病気の芽を摘む有効薬だと結んでいる。

 

なるほど・・・

先日のNHKの「クローズアップ現代」でも沖縄の長寿が

長年1位を保ってきたのに、今年は男性が20位以下、

女性が4位に後退していたことを報道をしていた。

 

長寿の下落の要因は一番に食生活の欧米化を挙げていた。

1951年から徐々に油を多用する食生活の結果

若い世代が短命であることや、脳こうそく、心筋梗塞

増えていることを憂えている。

脂肪分の多い食事を減らすことをひとつの目標に掲げ

自治体が真剣に取り組み、成果を上げているようである。

 

またタバコの紫煙は、いま問題になっている中国の

大気汚染物質「PM2.5」よりもはるかに高いとも言われている。

 

こうしてみると、やはり健康でいのちを長らえるには

食べることや運動など毎日の生活習慣が大事だとますます思えてくる。

小さなことからコツコツとやろう。

しっかり,脳にも働いてもらおう!