なぜか、ひと言多いわたし・・・

 

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昨日は娘のところの第1子の幼稚園の卒園式だった。

年中組みである第2子と、1歳になったばかりの末っ子は

お留守番であるから、その子守に駆り出された。

本当は、孫っちの卒園式も覗きたい気持ちもあったがそれはできない。

 

オトッツアンは、PTAのカイチョウであるから、来賓席に座り

小さな園児や父兄を前に祝辞を述べなくてはならぬ。

キンチョーする大役?がある。

ママは、また泣くのに大忙しだろう、大判のハンカチをバッグに押し込んでいる。

 

ママはこの数日、この日のために慌ただしい日を過ごした。

まつげエクスティションで、まつげをばっちり増やしたせいで

目もと大きく、どこぞのタレントかと思うほどだ(それはないか・・・)

でも大泣きすることがわかっているので、すぐ取れてもいい

簡易なコースを選んだようである。

 

前日には、子ども3人をわが家に預け美容室でパーマをあてた。

カット込みで3時間を要する念入りなものだ。

帰宅したとき娘の髪をみて別人の頭みたいで「かつらのようだ!」と

思ったけれど、それは言わなかった・・・。

 

フォーマルドレスや靴も準備をしないといけない。

ふだんジーンズにセーターなどのカジュアルで

過ごしているママには、たまのセレモニーは着て行くものから

髪型まで準備の対象となる。

なかなか気合いが入るものらしい。

ま、思えばわたしもそうだった。

 

幼稚園の父兄は若い父、母が多い。

たまの運動会や発表会や儀式は、ママたちの社交場にもなり

意識下でファッションを意識することにもなる。

少しでも若く見られるために・・・?

 

婿どのは着慣れないスーツに身を包み、スピーチの原稿を胸に抱え

娘は久しぶりに黒のツーピース姿である。

わが家から持ってきた、濃いピンクのバラのコサージュを胸に

短いパールのネックレスで仕上げると馬子にも衣装である。

 

娘がどう?と訊くので、

「あんた、パチパチやね。来年着れる?」などとつい本音が・・。

ぴったりしてピチピチをパチパチでもじった。

子どもを3人生んで体重が元に戻っていないことを、本人は気にしている。

 

「お母さんにパチパチと言われたわぁ~」

さっそく婿どのにチクっている。

婿どのは、アハハハと笑い、大して気にも留めていないが

娘にとってはそのひと言がショックだったようである。

 

「あんた、長年のお母さんのドクゼツには慣れてるやろう?」

「今さら、何を気にするのっ」また余計なことを言ってしまった。

「慣れているけど、こんな時にそんなン言われたら気分悪いわ!」

潤平の卒園式を前に親子ゲンカである。

 

「こんなこと、親子やから許せるけど、お姑さんから言われたら

ゼッタイいややわ・・」

「わたし落ち込むわ・・・。」

確かにそうだ・・・。

気をつけよう、ささいなひと言、口は災いのもと(--〆)

 

気を取り直し、玄関口でパパとママを送りだしていると

4歳のかえでが「ママ、きれい~~~お花もきれいィ」

さっそくコサージュや、おめかししたママを見上げて褒めている。

最近のおチビさんは目ざとい。

ちゃんと見てしっかり伝えているではないか。

 

「へぇ~、わたしはあんたが小さいころに、こんな風に褒めてもらったかなぁ」

「ちゃんと褒めてたやんか!たっぷりお父さんと褒めてたよ~」

 

親子でも夫婦でも辛口より甘口がいいようだ。

アイスミマセヌ、娘さまよ。