金沢へぶらり

 

  文化の誉れ高い、金沢。

2年後の新幹線開通に合わせるべく街中はどんどん

きらびやかにオシャレになっていっている。

バスに乗っても歩いても目に飛び込むのは

新旧ないまぜになった素敵な街である。

どこを歩いてもやはり絵になる。

 

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 金沢九谷焼きのおろし器を買いました^^

 

 

金沢にはネットを通じて親しくなった知人が数人いる。

魅力的な方ばかりだ。

どなたかに連絡をして会いたい気持ちもあったが

今回は急に思い立った日帰りであり

同行者もいるから、またの機会にと連絡はしなかった。

いつか、きっとお会いできると信じている。

 

大阪からの特急サンダーバードに乗り込むと2時間半で着く。

あっという間だ。

富山行きの列車だからそのまま終点に行きたい思いにも駆られた。

いつか富山にも行きたい。

氷見の魚がおいしいころにぜひ訪れたいと密かに願っている。

 

車中からは遠く琵琶湖のたおやかな湖面が延々と続き

しばし釘づけになる。

みどり豊かな田んぼの田園風景や、連なる山々を目にしていると

心底ほっとし、山が目前に迫るときは、新鮮な空気を

たっぷり吸いこんだ気分になる。

 

北陸は冬が長く雪が多い。

新緑あふれる今の季節は人々が一気に活動を

開始する時期なのかもしれない。

青々とした田の中に農作業の人が点在している。

車窓に流れるその地に住む人に思いを馳せながら目をこらした。

 

年を重ねるごとにローカル列車の旅にもあこがれる。

時間を気にしないで各駅に止まり現地の匂いや言葉にふれる。

いいなぁと思える。

いつかそのような旅をしてみたい。

 

前置きが長くなったが、今回の金沢へは

観光が目的ではなく、金沢に住むパソコン絵画の

作品展を観に行くことにある。

 

師とあおぐ、山田みち子先生のお弟子さんであり

パソコン絵画歴15年の、大先輩である。

ご夫婦で教室を運営されている。

生徒さんたちとの交流も長年にわたり

そこには「あ・うん」の呼吸が感じられ

展示会の中でも家族的な優しい雰囲気がわかる。

 

生徒さんは、高齢者が多い。

○○の手習いではないが、退職後に自らを夢中にさせる

「こと」に出あったことは幸運ではないだろうか。

どのようなお稽古ごとにしろ、研鑽しあう仲間がいるということは

励みになり、生きる支えになる。

 

金沢在住のYさんは、パソコン絵画で県の展覧会で

みごとに初の受賞をご夫婦で果たされている。

県の美術館にも絵は、展示されるそうである。

20号と30号の大きなサイズをパソコンで描く。

 

いったい、どのような作品に仕上がったのか

ぜひ、この目で見たい欲望に駆られ観て来た。

圧巻である!

 

その地に住む人々の生活の一端を切り取った

温もりのあるモチーフは、写実的な描き方で

いっそうの迫力をもって観る者の心を捉える。

パソコンでこんな絵が描けるのか!

新たにパソコン絵画の魅力を感じるに充分である。

 

 

他の方の作品をネットではなく身近に観ることは

やはり心に迫る。

 

会場で「公開講座」と称するパソコン絵画の

実施もとても刺激になった。

 

金沢のさわやかな風に吹かれ、海鮮どんぶりや郷土料理の

「治部煮」もおいしくいただいた。

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また訪れたい金沢。

今度こそ・・・よろしく・・・