「柚子が採れましたから持っていきますよ~~」
知人の家の裏庭に今年はどっさり成ったという。
「ひゃぁ、もう柚子が収穫できたのですか~早いですねぇ」
ワクワしながら待っていると、なんと
知人が手にしているのは、「スダチ」のように青い小さな柚子である。
「スダチ?」のような子どもを、ようく見ると、確かに柚子の形をしている。
みかんのような丸い果実のさきが、二重になりデコポンのように膨らんでいる。
枝にはトゲがあり、顔を近づけ匂うと、かすかに柚子の香りがする。
こんなに小さくても一人前に「柚子」している。
驚いたり感心したりしながら、いただき
さっそく皮を削ると、あの懐かしい柑橘の匂いが周辺を覆う。
ああ~~なんていい香り!
季節を感じる。
わたしは柚子が大好きだ。
お澄ましや煮物や、白菜漬けなどに少し刻んでいれるだけで
一味違うから必需品である。
季節になると待ち構えたようにドサッとまとめて買い
ふだんの料理以外に柚子味噌や、柚子茶などを作り置きしておく。
家にⅠ本ぐらい植えたいと思いながら、ままならない。
自家製柚子の木があるところが心底、羨ましいと感じる。
そんな重宝する柚子を、もう今年は頂けるなんて
ありがたいなぁと思いながら・・・
でも、スダチのような小さい柚子は、いくらなんでも可愛そう・・・
もう少し実が黄色くなるまで、採るのを待ったらどうでしょう・?
「毎年こんな小さいのを採るのですが・・・」と知人。
う~ん・・・???
スダチのような青い柚子を描いてみた。