最近「ばぁば稼業」が大繁盛しているわたしである。
ママが「ママさんバレ-」を始めたことで週に一度、夕方から
3人のチビたちの面倒を見ることになったことに加え、
上の7歳が小学校に入ったことで、幼稚園と学校と、関わる行事も増えた。
「かっちゃん、こんなブサイク違うわぁ~」本人の不評を買った絵です^^
7歳や4歳の、遊びかお稽古ごとか区別がつかないような
習い事も増え、そのたびに何やかやと「アテ」にされるようになっている。
こちらも、それなりにやらなければならないこともあり
将棋のコマを動かすように、予定をやりくりしているが
このときとばかりに、繁盛ぶりを愉しんでもいる。
幼稚園の「敬老参観」の招待状が、わが家にも届いた。
年中組みの4歳のかえでに、
「ばぁばをみつけたら手を振ってよ」と、言うと
「ピシッとせなあかんから、手ぇ振られへんねん!」
なるほど、動物園の調教よろしく、幼いながら園では
集団での行動がよく躾けられている。
目じりを下げた、じいじやばぁばが、わが孫だけに視線を泳がせるなか
園児たちは緊張しながら先生のピアノで「オジギ!」、「オレイ!」の
頭を深々と下げねばならない。
からだは、クの字に曲がっている。
「ピシッとしよう~~」
センセの愛のムチが飛ぶ(笑)
昨年、年少に入った彼女は園でも一番小粒で、たくさんの園児のなかでも
隣に並ぶ男の子「ヒナタ君」と「小ささ」では、際だっていた。
今年も山椒の小粒ながら意気揚々と、胸張って堂々のステージ入りである。
一年先輩になり、3歳児よりも若干大人びて見える。
大きくなったもんだ・・・。
どの祖父母も胸のなかでつぶやき、感無量の面持ちに違いない。
かえでは、相変わらず小さい「ヒナタ君」と同じく、
クラスの一番うしろにくっついて歩く。
年中の2クラスが同時に舞台に立つので、となりの組の大きい子と
かえでのクラスの小さい子が同じ列に居並ぶと、やっぱり小粒が目立つ。
本人はステージ中央で、一番前に陣取ったばぁばを見つけて
満面、スマイルバッジのような笑みを浮かべ、手を大きく振り
その笑顔たるやマンガのように、目が孤を描き、
喉ボトケがのぞくほど、大きく口を開けている。
一生分の嬉しさを表現しているようだ。
「これ!ピシッとせなあかんのん、違うの・・・」思いながら
負けずに大きく、こちらも手を振り返す。
あちこちで、祖父母とマゴとの熱い視線と交流が続く。
家庭の中とは違い、団体のなかで、よそ行きの顔を覗かせる
おチビさんたちの成長は、ウルウルとくる。
わがマゴを客観的に知ることができるいい機会でもある。
園のもてなしの心が充分届いた「敬老参観」に
あちらこちらでハンカチを取り出す祖父母の光景がみられ
ご多分に漏れず、こちらもぐっと胸に迫る。
我が子の参観とは違い、マゴとなるとどうしてこうも
涙腺が緩みっぱなしになるのか。
かえで、ビシッとしていたよ。
上手に歌えていたよ。
楽しかったよ。
さんきゅう~~~♪
ひとときの感動を終え、ばぁばは、また日常の世界に舞い戻る。