夫の眠る岡山への墓参は、いつも駆け足で行って、帰って来る。
日・祝日に娘家族と行くときは、婿どのの仕事もあり
早朝に家を出て午後2時ごろには帰宅するパターンが続いている。
婿殿の休みと孫7歳の学校の休みが重なり、
4歳の幼稚園児を休ませての今年最後の、墓参である。
天気のなか通常通りに着いた。
高速道の山々の紅葉は、まだ目を見張るほどの美しさではない。
1歳のチビスケも鼻水たらして草引きの真似ごとなどやっている様は
のどかでマンガの世界のようだ。
「みんなで、暑いときも寒い時も山を登って墓掃除をしたよなぁ~」
この子たちが大きくなって、ひとつの思い出として甦るに違いない。
今の息子や娘がそう感じているように・・・・。
「ボクたちをまもってください」などと
7歳と4歳が大きな声でつぶやき?手を合わせている。
いつ訪れても墓参りは、しんみりと感謝の念が湧いてくる。
立て札のあった畑にニガウリのオジサンがいたので礼を言った。
のどかな墓参が終わると「日本一長い滑り台」があるという
兵庫県佐用町にある公園へと車を走らせた。
墓地から車で20分ぐらいの距離だという。
ナビで検索すると短い距離だが、山をひとつ越えるほどある。
今にも崖から落ちそうな細い道をクネクネと登り降りし
赤や黄に染まった木々を堪能しながら、スリル満点のドライブを楽しんだ。
初めて訪れる公園は人っ子ひとりいない。
閑散としていて、目指す「ビッグスライダー」と呼ばれる滑り台は
ひっそりと青空に向かって大きな図体を伸ばしている。
全長351メートルあるらしい!
怖い~~~
目が眩むような高さからクネクネとローラーのお尻に
熱を帯びながら滑り降りるのだ。
歓声を挙げながら、降りたり滑ったりを繰り返している。
パパもママも童心に帰り、1歳のソウスケを抱きスリルを楽しんでいた。
順番待ちが長いらしくてめったに乗れないのだそうだ。
遊ぶと、お昼もとっくに過ぎている。
車のなかで、おにぎりや焼き立てパンをほおばっただけの
お腹は、やはり空いてくる。
食べるべく店を探し当てると、閉店しているではないか。
鄙びた山間部に似たような看板がかかっているが
どうしてどこも閉まっているのか・・・??
古びた店内には、昭和の匂いがしそうな懐かしいビールの
ポスターなどが貼ってある。
人の良さそうな老夫婦が息子とやっているらしい。
店内にはホルモンとニンニクの匂いが充満し、食をそそる。
初めて食したが、ホルモンとニンニクがたっぷり入った焼きうどんは
子どもたちにもおいしい、おいしいと好評だった。
のんびりして帰宅するが、娘家族とはいつも超特急の帰りだ。
今回、珍しく遊びを入れて遅くなった。
チビたちも疲れただろう。
その日はわたしの誕生日だったのだ。
そういえば久しく自宅で誕生の宴を開いていないし
ケーキも用意したことがない(^。^)y-.。o○
後日、改めて時間を割いてくれるらしい。