機内から見た富士山

 

f:id:mursakisikibu:20131124081801j:plain

 

世界遺産と相成った富士山が、空前のブームである。

山ガールも、ファミリー層も、こぞって富士山詣りに、余念がない。

ツアーも写真愛好家のために、盛りだくさんの「富士スポット」を

用意し、旅行者を誘う。

 

一昨年だったかに、箱根へサークルで旅をし「山のホテル」から

満開のツツジとともに観た富士も最高だった。

芦ノ湖畔から眺めた富士も妙に色っぽかったのを覚えている。

 

大涌谷をケーブルから眺めた時も雲の間に

富士が隠れたり現れたりしていたのを写真に

頓着ないわたしは、ぼーっと眺めただけであった。

惜しい。

 

 富士山は、美しい。

あこがれだ。

登っても、近くでも見ても、遠くから眺めても、絵になる。

 

 そんな富士山を今年の夏、大阪から横浜に向かう飛行機の中から撮った。

8月中旬ごろのことである。

 


駿河湾上空だと思うのだが、眼前にコバルトブルーの海が

吸い込まれそうに深く、無限に続く青い空に、

淡いグラデーションに彩られた雲が、無限大な広がりを見せている。

 

 雲のなかにくっきりと姿を現した富士の雄姿に、息を呑んだ瞬間だ。

冠雪していない富士の頭が、幻想的なブルーと一体になって輝いていた。