挫折

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またまた頓挫した。

読みかけの本が進まない。

時々、わたしにはこのようなことがある。

元来、積ん読や(読まないで積んでいるだけ)や途中で

読むことを投げ出すことは好きではないのだが、たまに、ある。

そして今回は2回目の挑戦なのに、やっぱり途中でやめた・・・。

最後まで読む気がしない。

感情的に受け容れられないのだろう。

 

昨年、本の断捨離を行い、大部分を粗大ゴミに出したり

知人にもらってもらうなどしたが「処分予備軍」として

分類して置いているのもある。

そして最終処分の前に、引っ張り出して再読することもある。

今回読み始めたのは、2000年ごろに買った(たぶん夫だろう?)

ユン、チアン著「ワイルド・スワン」だ。

 

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この作品は1991に発表された中国人女性作家ユン・チアン

自伝的ノンフィクションであり全世界で1000万部を

超えるベストセラーになっているという。

 

著者と母と祖母が生きた怒涛というべきか波乱というか

過酷な時代と中国の歴史を知る上でも面白い内容なのだが

重たすぎて、読み進めるのが辛くなる。

祖母が生まれたとき、赤ん坊のときに「纏足」を

されるときの拷問のような痛さを長年に渡って強いり

本人が嫁にいくときの最高の条件となるような時代背景。

日本が満州に侵略して現地の人を奴隷のように扱ったという件・・

 

読み進むたびに、気持ちが冷え冷えとしてくる。

 

毛沢東の時代まで読んでいないのだが

粛清や殺戮、陰謀などの繰り返しで暗く、えげつない。

言葉は悪いが今の中国の政治の在り方など

当時の思想に反映されているのか?と思うほどだ。

 

そんななか、著者や著者の兄弟たちが揃って

今はイギリスに住み、著名な学者やジャーナリストにまで

大成している過程には、興味があり知りたい気もする。

 

今回も毛沢東時代にも触れている。

中国の歴史を知る上で毛沢東の時代は避けては通れない。

 

しかし以前読んだ「毛沢東の私生活」が、それまで抱いていた

思想とはかけ離れ、飢餓や何千万という殺戮が行われていた事実が

重たくて、やっとの思いで完読した記憶がある。

 

パール・バックの「大地」も長編だったが、こちらは

貪るように読んだ。

とても感動した。

 

 

「ワイルド・スワン」は、一巻を何とか読み終えたが、

やはり最後まで読む気はない。

性に合わない。

 

どなたか、完読された方の感想を訊きたいものである。