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ペットロス

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知人の愛猫が逝った。

 

彼女の愛猫については以前触れた。

よろしければ・・・

老猫の介護 - ふたりでお茶を

 

彼女はパソコンを開くのも、もどかしそうに

涙を落とし、声が震えている。

「今日も、主人が家に籠ってばかりじゃ身体に悪いから、行って来たらと

言うんで来ました・・・」

半月ぶりに会う彼女は長年、一緒に暮らしいていた愛猫を看とり

悲しみと辛さをこらえ、憔悴していた。

 

ペットロスの話しはよく聞く。

以前にも別な友人が、長いあいだ一緒に暮らしていたワンちゃんが死んで

悲しみにくれて、落ち込んでいたのを知っている。

立ち直るのにかなりの日数かかったようである。

 

 わたし自身は幸か不幸か、愛猫や愛犬を看取ったことがない。

だからその胸中は、当事者の万分の一ほどしか理解できないが

パートナーと言えるほど愛着ある「同居者?」を失うことの寂しさはわかる。

 

「まったく人間と一緒なんですよ、見るに忍びないです・・・」

彼女は毎週、こちらに来るたびに排泄がうまくいかないなど

愛猫の老衰について語っていた。

 

そして昨日はアルちゃんの最期のときを涙ながらに話した。

「苦しまないで亡くなったからまだ良かったんです。

主人とわたしとで手と足を握り、ありがとう、ありがとうと言って見送りました・・・」

「母が亡くなったときより辛いです、そのときは順番だと思っていたから

あきらめもありましたが、今何も手がつかないし、食事も喉を通りません」

「主人も孫より可愛いといい、ずっとべったりでしたから、親の葬式にも

泣かなかったのに、男泣きしました・・」

「本当にぽっかり心に穴が開いたようなのです」

「長いあいだ、世話をしてきたと思っていたけれど、支えられていたのは

わたしたちなんだなぁと二人で感謝しているのです・・・」

 

今や、ペットの死は、肉親以上の辛さがあるようだ。

 

葬儀や骨収めも無事に終え、祭壇に飾ったアルちゃんの

亡骸の写真を見せてくれた。

「アルちゃんは、たっぷり愛されて最高にしあわせな猫よ」

「皆、そう言ってくれるのですが、悔いはたくさんあります・・」

タブレットの手を止めて涙を抑えている。

 

「生きとし生けるもの」は、いつかは、この世から去る。

愛猫や愛犬もしかりだ。

残された者の寂寥たるや、言葉では表せない。

思い出を語ることによって癒しを得るならいくらでも聞かせていただこう。

 

喪失の痛み・・・・

人間もそうだが喪ったひとの思い出を語ることによって

その霊が浄化され成仏するという。

思いを共感できるひとにたくさん聴いてもらったらいい。

少し痛みが薄らぐ感がある。

 

生きていると「愛別離苦」の連続である。

家族の一員以上に絆の深いペットとの別れも今生の辛い修行のようだ。

アルちゃんの冥福を祈る。

 

書きだしを一部修正しました。