幼稚園の年長さんになった5歳女児の孫っち。
ニコニコと、きげん良く新入園児の面倒をみているようである。
案外に世話好きであるらしい。
家でも2歳の弟とよく遊んでやり、おネエらしさを発揮しているが
たまに本気でケンカをして負け、泣くときも・・・
そんな拗ね子ちゃんのいまの関心は「けしょうひん」だ。
ママにおもちゃの「ケショウヒンセット」を買ってもらい、遊ぶのが何より楽しい。
最近は、木製の「ケショウスイ」だの「クリーム」だのがあり、
ばぁばが訪れると、嬉しそうにばぁばの顔にパタパタと押しつけてくる。
おまけに髪までいじくる。
毎朝、幼稚園に行く前にママに髪をすいてもらい
ポニーテールにしたり編み込みをしてもらっているから
自分もやってみたいのだろう。
髪のスソをまとめようとしてみたり、ブラシをあてたり、熱心である。
2歳のチビスケも生意気に同じように、クリームの形をしたおもちゃを
持ってきては、ばぁばの顔をなでつける。
あるとき、チビさんたちがわが家で遊んでいるとき5歳児は、
ばぁばの鏡の前にくっついている。
何をしているのかと声をかけると振り向いた顔に仰天!
本物の口紅をつけているではないか!
ひゃぁ~~~
塗りたくっている顔は、まるで人食いのようだ!
「ばぁば、きれい?」
はにかんで5歳が聞く。
「ばぁばも塗ってあげる~~~」
「ひゃぁ,やめてちょうだい~~」
幸い、わが口紅は、子どもが口に入れても大丈夫な紅花素材だから安心だけど
どこまでエスカレートするやら・・・
「なにしてんの~~~?」と声をかけ、振り向いた顔に、またもギョッ!
なんと口がまっ黒け!ではないか。
いったい何をしたっ?・・・
どうやら、彼の腰の高さにあるローソク立ての台にある
マッチの吸い殻をみつけ、唇に塗ったようなのだ。
マッチ棒を口紅のスティックに見立てている。
「ひぇ~~っ!」
慌てて、マッチの吸い殻を取り上げ、口を拭いてやるも、おかしくて
吹き出してしまう。
「まったく、何でもよく見ているなぁ」
ヘンなところで感心している場合じゃない。
ママに知れたら怒られるワ・・・
めざとく、同じように2歳が真似をしてどこからか持ち出し
ニコニコと首にかけようとする。
「あぶないからやめようね~」
ばぁばは慌てて取り上げて、仕舞う。
本当は遊びに使われたらモッタイナイ代物・・・(――〆)
まだまだ、ばぁばには必需品なのだ。