口に合わない

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最近、外で食事をすることが、減った。

夕食はもちろん、ランチであってもめったなことでは、しない。

午後からの約束のひとには昼食を済ませて会うようにしている。

そうはいっても必要に迫られることもあり、そのようなとき

がっかりすることも多い。

 

こちらの味覚が変わったのか、はたまた選ぶ店が良くないのか・・・

残すのも嫌だし、なんとか食べ切るようにはしているが

「おいしかったなぁ~~~」と満足して食事を平らげることが少ない。

 

なぜだ・・・?

要は、味がきついのである。

口に合わないのだ。

口に合わないものは食べたくない。

かつてそんなことはなかったように感じるし

なんでもおいしく頂けたように思うが、本当にこちらの味覚が変わったのか。

 

先日も岩盤浴の帰りに関西ではメジャーなお好み焼きやさん

「風月」で、お薦め風月焼きを注文した。

たまにおそばをセットにしたモダン焼きを頼むこともあるが

小食のわたしには大変な量であり少し負担になる。

だからつい、いつものを頼むことになる。

映画の帰りに同じようにショッピングセンター併設の

その店で同じものを注文し、満足度が高ったことがある。

 

けれど、同じ店でも地域によって味に差があるのか・・・

前述のお好み焼きはソースが辛くて食べられなかった。

残すのも行儀悪いしパックして持ち帰り、時間を置いて温めなおし

食べようとしたが、やはりダメ・・・

食べられない。

どうしてこんなに味がきつくなったのだろう。

 

また、あるときは、パスタの有名店で行列ができる店でのことだ。

最初に食べた和風のパスタは、それなりに美味しく感じ

サラダやデザートとともに満足感は、あった。

いいお店をみつけたなぁと友人と嬉しがっていたのに

次回、別なパスタを頼むと、しつっこくて油がぎらぎらしている。

やっとの思いで食べ終えたが、同じ店でなぜこうも違いがあるのか

不思議でならない。

二度と行かないだろう。

 

行きつけのフランス料理店も、いつも予約でいっぱいで

その「お店で食事した!」ことがスティタスに感じられるほどだった。

なのにいつのまにかオーナーが変わったのか、リーズナブルな大衆的なものになり、

ソースがベタベタしてエレガントさに欠け味がまったく変わっていた。

そのぶん、価格も抑えてあるが以前のような満足感は得られなくなっている。

 

最近は時間的余裕もあり、わが家で作ることが多い。

当然、作り主の舌に合わせるから、どんな粗食であってもおいしい!と

感じ、満足度は高い。

特に、だしに気を使い、薄味に慣れているせいか、わが家の味が

一番だなぁと思えるのである。

子どものころに母親が作ってくれたお惣菜を思い出し

自分ひとりだけのために作り、食べる。

幸せ感が増すのはこのようなときだ。

 

それでも、たまの外食も楽しみたい。

老舗がいいとも限らないが、たまに「当たる」店があり

そんなときは、目も舌も喜ぶ。

 

年齢を重ねると舌が敏感に反応するのか、それとも「わが口「がおかしいのか

満足度の高い外食にありつけることは稀有のような気もする。

舌の頑固さに辟易している昨今である。