尾瀬の水芭蕉だけではない。
この季節になると、素足に履く草鞋が恋しくなる。
今年も、引っ張り出した。
はき心地満点の、布で編んだ素敵な手作り草鞋は、
ナビのメンバーにいただいたもの。
履くたびに、彼女の麗しい大きな瞳を思い出す。
そして、かつてのサークルで愉しんだ旅のことを・・・。
2010年の3月ごろから、2013年の秋ごろまで、わたしは
「シニア・ナビ」というサイトに「おしゃれさろん」という
女性限定のサークルを主宰していた。
メンバーは全国に点在する、かつてのうら若き文学少女や
おしゃれウーマンが、勢ぞろいして、掲示板などでの
おしゃべりや、自分磨きを愉しんでいた。
親睦を主とする会の一番の目玉は、一泊の旅である。
半年に1回開催するオフ会には、関西、関東ともに
メンバーが仕事などの調整をして集ってくれ、思い出深いオフ会になった。
いま思い出しても笑みがこぼれ、楽しかったなぁと主催者である
わたしは、悦に入る。
「諸行無常」すべてのものごとは、絶えず変化する・・が
如く、今は形跡もないサークルだが、ふっとかつてのメンバーを
懐かしむことがある。
寝食をともにするとメンバー間の距離がぐっと近くなる。
ブログなどでの交流では見えない素顔に会え、親しみが増す。
女性が夜お酒が入り、深夜のおしゃべりに興じると
オフレコの話題で盛り上がるのは常だが「雨夜の品定め」のように
当時の男性メンバーを俎上にあげたこともあった。
そのころ、ブログのなかで上位のランキングにいた
「西の理学博士」や、「東の詩人」そして、いつもひょうきんで
楽しい「温泉野郎」さんなど、数えれあげると10指にのぼる。
ブログ上で活発なジョークや真剣な議論ありで、熱い交流が盛んだった。
とても中身の濃い記事を書いていて、開眼することしきりだったが
今は、かつてほどの熱い行き来は、なくなり残念に思う。
でも忘れることはない。
俎上に上がったひとりに、ある女性メンバーが関心を示し、その後
彼女は恋心を抱き、ついに二人は週末婚というゴールにたどり着いたのである。
彼女には水面下でエールを送りながらも、「彼はおんな好きだから気をつけて~」
などと、よけいなお節介のアドバイスも忘れなかった^^
「おしゃれさろん」が縁で、ふたりは結ばれたようなものだ。
サークルがキューピッドの役目を果たしたことになる。
人間の縁なんてどこに転がっているか、わからない。
そして、ふたりには感謝されたものである。
(ほんとかな・・・)
晩年に向かう途中で、ラブラブの出会いがあるなんて素敵なこと。
感触の良い草鞋を履くたびに、贈ってくれた主を思い出す。
いまは、会うこともなくすっかり疎遠になってしまった
メンバーのことも時折、思い出す。
諸行無常・・・すべては変化する。
このことをかみしめているところである。
よろしかったら過去記事をごらんください^^
ありがとうふたりでお茶を