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貧すれば鈍する?

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久しぶりに、近くの大型スーパーに足を運んだとき、その殺伐さに驚いた。

 ここは倉庫か!と、みまがうほど店内が雑然としており

その傾向は日増しに膨らんでいるように感じる。

 

どこが通路で、売り場か、わからないほどゴチャゴチャしている。

大きな「カゴ車」に商品をどっさり並べ、勝手に取って

買って行ってぇと、言わんばかりの陳列である。

もちろん、そうでない場所もあるけれど、段ボール箱に入った

商品をそのまま、お客に見せる陳列に、店の退廃ぶりを感じる。

モノが積み上げられ、人がいない。

いつから、この店は、こんなことになったのか。

 

かつて、年間売上百億を越した優良店舗だったのだ。

時代の推移もあるけれど、全国展開していたある倒産企業を

2足三文で買ったことで知られるチェーンストアである。

 

店内には、訊ける店員さんもいない。

 わたしの居住地は1980年代の初めから、スーパーの大型出店が

相次ぎ、競合が激化した。

駅で1駅から2駅、車で2、30分も走れば、大型複合店舗が、あちこちに

出没し、人口は増えないのにパイの奪い合いは、続いていた。

 

最近は、流通のあり方も様変わりして、ネット販売や宅配業者の選択で、

既存の大型マーケットは、かなりの苦戦を強いられているように見える。

現にわたしも鮮度の良さでは定評の、ある事業所に宅配を依頼し

めったにスーパーなどに足を運ぶことはない。

鮮度や安さや親切さなどで、他との差別化を図るなど、よほど魅力的な

店でない限り、お客の足は遠のく。

 

そんななかでの、倉庫販売?なのだ。

おまけに、買った商品を入れる袋まで有料だ。

資源を大切に、の発信は理解できる。

けれど、買った商品を入れる袋を買え!とは、情けない。

 

いったい、この会社はどこを向いて商いをやっているのだろうかと

呆れたり、怒ったりしている。

 

特に最近、CMでも派手に宣伝し出した某大手スーパーである。

陳列や人のいない売り場を懸念するだけなら、まだいいが

「まともな、買いたい商品がない!」のには辟易する。

自社製品ばかりを前面に出し、ちゃんとしたメーカーの商品を

買いたくても品物がない、というのはどうしようもない。

 

企業は儲けなくてはならない。

戦略・戦術は練るだろう。

PB商品を開発して売り場面積を拡張したい意図も、わかる。

しかし・・・

肝心のお客のほうは、どうだろう?

安かろう、不味かろうの商品には早晩そっぽを向かれる。

わたしも、そのひとりである。

資本力にあぐらをかいた大手企業の、お客の顔を見ない

経営手法は、いまの殺伐とした時代を反映している。

スーパーも、社会も、人間も「ひとのこころ」をどこかに置き忘れている。

大企業よ、奢るなかれ。