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モタさんの言葉

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私は、気に入った言葉に出会うと、手帳にメモしておく。

そして反芻し「うまいことをいうものだなぁ」などど感心している。

モタさんの“言葉” - NHK

 ゆったりとした、奥行きのある話し方のナレーションで始まる

「モタさんの言葉」は、毎週木曜日の朝6時20分からNHKの

「Eテレ」でやっている。

ご存じ、精神科医の「斎藤茂太」さんの言葉から構成されている。

いつからの放映か知らないが、ブログ友のRさんに教えられ

欠かさず観るようになった。

 

わずか5分の放送なのに、観たあと美味しいサイダーを飲んだような

清涼感が、こころに広がる。

一つひとつの話が、温かくて示唆に富んでいて、ほっこりするのだ。

語りが、重厚でいいなぁ。

そして何より、絵がいい。

いつもあの優しい色彩の絵に癒しを感じている。

あんな絵が描けたらなぁと別な意味でも憧憬の念を深めている。

 

今日の話は、「夢をかなえるほうが楽しい」だった。

かつて、人気絶頂の俳優さんが、家賃ひと月100万円のマンションに住み

有名ブランドの服に身を包み、華やかな生活を満喫していたが

今は質素な下町の家に住み、自らスーパーやコンビニで食材を求め

自炊している、という俳優さんに声をかけられ、驚いた。

 

彼は凋落したのではなく、今の生活を、自分の人生を選んだのだ。

人気絶頂のときでも、かつての芝居仲間との交流を大事にしており、

「芝居を何のためにするのか」という根源的な我が生き方に疑問を感じ、

周囲の反対を押し切ってプロダクションを辞め、芝居を一から勉強している。

そして、豊かではない暮らしにしあわせを感じる、ということに

モタさんも心打たれた。

 

「本当に自分がやりたいこと」を始めるのに、遅い早いは関係ない。

わたしもそう思う。

かけがえのないたったひとつの自分の人生だ、

他人の称賛や人気に奢ることなく、自らを律して、やりたいことに

つき進む気概に立派だなぁと勇気を得た感がある。

 

折しも今朝の読売の朝刊には「ライブではわたしが主役」と

銘打ったひとりの女性の記事が目に留まった。

歌が好きでたまらなかった女性が、退職後に退職金をはたいて

友人・知人を招き自らのコンサートを開いた話である。

そしてライブハウスでも歌うようになった、というのである。

 

「人から何を言われようと、楽しく華々しく生きていたい」と話す

60代の女性の笑顔が本当に美しい。

 

価値観の多様化で、生き方は、さまざまである。

60歳を越しても、まだ20年以上は生きる現代人。

笑って、納得して幕を閉じたい。

今日も、モタさんの言葉が心に沁みた。

ありがとう。