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小説を地でいくような・・・

社会事象

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解放出版社のヤン・ギル著『闇の子どもたち』を10年ほど前に読んだ。

話題の作品として書店に平積みされており好奇心に駆られてと言った方が正解か。

けれど後味が悪くずっと脳裏に残り、眠れなかったことを思い出す。

 

その後、映画にもなったようだが、あまりのおぞましい悲惨な

情景描写に、二度と触れたくない気持ちが強く、観ていない。

本当は目を逸らしてはいけないのだろうが、観たくない

 

タイの寒村に住む貧しい両親に売られた8歳少女の行きつく先。

そこには児童買春、臓器売買の実態が生々しく描かれており

とても正視できるものではない。

 

映画『97時間』では、元CIAのキャリアを持つ父親の娘が

友人と海外に旅行し、旅先のホテルで、あっけなく拉致され

人身売買の巨大闇組織に売られていく。

その過程の恐ろしことと言ったら・・・・

 

似たような世代の女性が同じように誘拐され

まるで、モノを扱うように値段がつけられ、富裕層に売られていく。

女性たちは、薬漬けにされ注射され、廃人同様になり、買い手のところへ

いく段階で息絶える者もいる。

 

CIAの父の娘は、娘のわずかな救出のサインを見逃さず

単身、闇の売買組織に乗り込み、あらゆる情報を駆使し、

身の危険も及ぶなか、ようやくの思いで、娘を救出する。

元CIA工作員だからできること。

普通の親は、どれだけお金を積んでも、身を挺して守ろうとしても、

出来ないだろう。

合法すれすれ、「闇の組織」が確かに存在することを教えている。

手に汗握る展開に、観終わったあと疲労を覚えた。

 

先日来、代理母で9人の子どもを持つ日本人男性がいることが発覚し

メディアを賑わしている。

信じられないような実態に、タイの警察は慎重に捜査を進めているようだ。

資産を子どもに残すためと言う、稚拙な愚を述べて

海外に逃亡しているという24歳の男。

正当な理由があるならば堂々と出てきて、説明したらいい。

 

まるで、映画や小説を地でいくような感がある。

 

このようなことに日本人が関係していることが、恥ずかしく

日本を貶めるに十分な事件である。

一刻も早い解明と、子どもたちの安全を願うばかりだが

この世にこんな形で生を受けた子らが、哀れでならない。

 

事実は、小説より重い。

映画は時代を象徴している。