《マキシム》
デュフイ展を観たいと思いながら、ようやく、観てきた。
大阪は阿倍野にある「阿倍野ハルカス」の美術館で開催されている。
西日本一の高さを誇る商業施設の中に出来て、オープン以来賑わっている。
わが家からも近く、大阪市立美術館も似たような距離にあり、
絵画好きには、うれしい立地になる。
《花束》 1951年
画集から撮った絵だが、編集の豪華さにも目をひはる。
絵の隣には、お洒落なテキスタイルが1ページ挿入されていて優雅さを
いっそう引き立てている。
ラウル・デュフィ(Raoul Dufy, 1877- 1953年)は、19世紀末から20世紀前半の
「色彩の魔術師」ともいわれるだけあり、色彩の鮮やかさ、軽やかさ
明るさに惹かれ、クラシック音楽への造詣が深く、絵が躍っている感がある。
特に彼の得意とする「青」は、絵からはみ出すほど青のグラデーションを軽やかに
重ねており、垢抜けた色彩群にいっそう足が止まる。
20世紀のフランスのパリを代表するフランス近代絵画家。
アンリ・マティスに感銘を受け彼らとともに野獣派(フォーヴィスム)の一員に数えられるが、その作風は他のフォーヴたちと違った独自の世界を築いている。デュフィの陽気な透明感のある色彩と、リズム感のある線描の油絵と水彩絵は画面から音楽が聞こえるような感覚をもたらし、画題は多くの場合、音楽や海、馬や薔薇をモチーフとしてヨットのシーンやフランスのリビエラのきらめく眺め、シックな関係者と音楽のイベントを描く。 また本の挿絵、舞台美術、多くの織物のテキスタイルデザイン、莫大な数のタペストリー、陶器の装飾、『VOGUE』表紙などを手がけ多くのファッショナブルでカラフルな作品を残している。
ウィキより
画集から・・・
絵画の他にテキスタイルデザインにも、目を奪われる。
ため息が出そうなほど、柔らかで斬新なデザインばかり。
《古い小館または騎馬の男と女》
モダンで洗練されたテキスタイルは、服地やインテリア小物は、もちろん
アンティークな椅子、そして重厚な織りで、タペストリーや屏風もあつらえている。
《パリのパノラマ》
227センチ×256センチ
パリのエッフェル塔を赤と白のグラデーションで立体的に織り
手前のバラもパリを代表する花として色とりどりに描かれ、編みこまれている。
重厚感、重量感、大である。
油彩なのだが水彩のような透明感。
好きな色、絵ばっかり~~~♪♪
《クロード・ドピューシーへのオマージュ》 《ニースの窓辺》
《黄色いコンソール》
ブルーの使い方が何とも言えない。
線から色がはみ出ている・・・
線が音楽を奏でている、色が踊っている♪
画集の表紙絵は・・・
《馬に乗ったケスラー一家》
どれも好きな絵ばかりで、色彩の妙を愉しんだ。
画集でもう一度、垂涎しているところだ。
いいなぁ~~♪♪
おまけ・・・
ハルカス16階から見た阿倍野界隈。
左のこんもりした森のなかに大阪市立美術館がある。
コテコテの大阪を代表する土地柄ではある^^