無性に甘いものが食べたくなった。
からだが欲しているのだろうか。
めったに間食をしないから、甘いお菓子やケーキ類はわが家には無縁である。
特に生クリームのたっぷりのったケーキは敬遠する。
つい最近まで、イチゴのショートケーキや、モンブランなど目がなかったのに
いっこうに欲しくなくなった。
年とともに嗜好も変化し、楽しみが軽減されるようで、なんだか嬉しくない。
たまにお菓子の到来物があっても長いあいだ仏壇に鎮座しており
いざ、口に入れる段になって、古くなったりしていることがある。
冷蔵庫のなかで腐らせてしまうこともあり、もったいないと
思いつつ、同じ愚を犯す。
まぁ、たいていは来客の胃袋にも収まってしまうから、ありがたいのだが。
レッスンのときに時々、紅茶とともに、焼きたてパンを出すことがある。
前日近くのパン屋さんで求めたものが多い。
あっさりしたメロンパンであったり、小さめのクロワッサンであったり。
持って帰ったあんパン。ちょっと萎んでしまったが・・・
このあいだは、珍しくあんパンが食べたくなり、買いに出た。
あんパンは、どこのパンやさんでもいいと、言うわけではなく
いつも散歩の道中にある「石窯工房」製ので、なければならない。
最近は、コンビニなどでも焼きたてパンを売りにしている。
けれど、HOKUHOUや○オンのなかにある工房でも、わたしにとってはダメなのだ。
同じあんパンでも、匂いと味が違う。
たぶん、わたしの好みだけ・・だと思うが
石窯工房は、「KAWA」と言い、こちらの「石窯あんパン」は、実にうまい。
何が気に入っているかというと、パンの皮なのだ。
クロワッサンのような粗い生地で焼いてあり、口ざわりが妙によろしい。
余計なものが混ざっていない素朴な皮と言ったらいいのか・・・。
小豆の餡もちょうどいい甘さだ。
こしあんや、粒あん、両方あり、時々食べ比べる。
そんなわけで、わざわざ散歩道にあるKAWAまで行ってきた。
歩いて片道30分は、かかる・・・。
朝も歩いたし、もう近場のパン屋さんで妥協しても良さそうなものだが
やっぱり譲れない。
夕方、焼ける時間帯を見図らい、熱々あんパンをタダの珈琲とともに、頂いてきた。
あんパンだけというのも悪いので、魚のフライにタルタルソースとサラダを
挟んだ、バーガー風のパンも一緒に食べたら、お腹がいっぱい!
かくして、夜の食事はそれで、終わりにしたという次第だ。
皆さまは、あんぱんは、お好き?