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寂しい・・・

感動

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この半年、力を入れて見ていたドラマがある。

朝のNHK連続ドラマだ。

 

ひとつは、赤毛のアンの翻訳者、村岡花子の生涯を描いた「花子とアン

もうひとつは、コシノ三姉妹の母を描いた「カーネーション」の再放送である。

ひょんなことから見始め、目が離せなくなった。

 

どちらも、その迫力に涙したり、憂えてみたり、感情は大忙しだった。

そのふたつが同時に終了し、寂しさを感じている。

何をノーテンキなことを、と笑われそうだが、気が抜けたようになっているのだ。

昨今のくだらないドラマが多い中で、なかなか重厚で迫力ある内容だった。

 

少し追記しました。


村岡花子の生涯と柳原白連 - ふたりでお茶を


連続テレビ小説『カーネーション』がヒットしている - ふたりでお茶を

 

赤毛のアン」「カーネーション」は過去にも綴っていて

カーネーションの続編のようになる。

 

ドラマの後半から配役が変わり、若いころの小原糸子を演じた女優と

晩年期を演じた夏木マリの落差に戸惑い、受け入れがたい感じがしたものだ。

 

しかし、今回改めて見るとその演技のうまさに舌を巻いた。

ど根性あふれる力強い岸和田弁をものともせず、ガラっぱちに

そして淡々と、人情あふれる主人公の晩年を演じている。

見直した。

手に汗握る内容の濃さにも、再放送といえど新鮮な感動と驚きがあり

見ごたえ十分である。

これほどの情熱と心意気を持って生きた女性がつい最近まで

岸和田で輝いていたのだ。

コシノ3姉妹の母の、度量と生き様に盛大な拍手を送りたくなる。

一挙手一投足がズンズン、胸に響く。

 

一番共感できて、感動したのは、92歳で終焉を迎えるまで

周囲に依存していない、ということだ。

50歳で店を引退しようと考えていたが、それぞれ3人の娘が

世界を凌ぐデザイナーになり、そうもいかなくなった。

 

70歳ごろに3人の娘たちから引退を勧められるが

持病の膝痛にめげず、新ブランドを立ち上げ彼女たちを仰天させる。

死するまで仕事を愛し没頭し、貫いている。

 

一方では出征した夫に愛人がいたことが発覚し、悩む。

本人も、妻子あるひとを好きになり仕事の面で面倒をみたりの生臭い部分もあった。

最終場面で、その愛した人の成人した子どもに遭遇する。

「これを体験するために仕事を続けてきたんやなぁ・・・」

予期せぬ出会いに号泣し、見ているこちらも涙が止まらない。

 

晩年はメディアにも頻繁に顔を出し活躍していた。

腰を曲げ足を引きずりながら仕事をするデザイナー、

洋裁師「コシノアヤコ」の生き方に心底、感銘した。

 

巷では、老後をどのように過ごすのか

終の棲家をさがすために、洒落た老人ホームなどの情報が満載である。

60代、70代の若さで早々と施設に入り、3度の食事の世話や

生活を預けて生きる人もある。

豪華なホテル並みの馳走を毎食、食べられるとかで人気があり

他者に依存した生き方を選ぶ人も多くなっているようである。

 

死ぬまで仕事を持つことは稀であり、健康な人ばかりではない。

施設に入居して安穏な暮らしの選択も無理からぬことではある。

しかし、わたしは最後まで自宅で生活したい。

できることなら終焉まで、生きる楽しみを模索しながら生きたい。

 

それには最低限、自分の口に入れるものは自分で賄うべく

基本的な人間の欲求だけは維持したいと願う。

昔のひとはヨロヨロになっても自立していた。

そうせざるを得ない環境要因もあるが、本人の生き方の選択も眼大きい。

 

花子とアン」「カーネーション」が終わり、すっかり気抜けしている。

さみしいなぁ・・・。