最近よく眠るようになった。
寝ることがこんなに気持ちいいなんて!
これまで感じたこともなかったけれど身体が欲しているのか。
夜中に何度も目を覚ましては深夜のラジオに耳を傾け
持ってきたくクラシックや童謡の曲も飽きるほど聴いた。
でも最近は夜中の目覚めも少なくり、朝も早くからゴソゴソと
動き回りたいという気持ちも失せた。
布団のなかがいいなぁ~~という感じである。
こんなの何ぶりだろう。
治療は中間地点に来ており、ぼつぼつ身体が反応し始めているころか。
そのことに呼応するように「気力」が失せて来ているのも感じる。
いつも眠たい。
好きな作家の小説もすぐに閉じてしまい読めない。
絵を描くタブレットも家族にせかせて早く病室に持ち込んだのに
一向に描く気がしないのである。
何ゆえじゃぁ~~
「わたしもそうなんですよ~」
そんなことを同室のひとに話すと彼女も同じ思いのようで
眠たいのと何にもやる気が起なくなったことを言っている。
彼女は、わたしよりひと月早く入院し、手術をした。
下肢に若干のマヒが残り、リハビリ中である。
幼い子を抱えて一日も早い退院を心待ちにしているのがわかる。
「友だちに恵まれているんですよ~」と彼女が言うとおり
職場の友が頻繁に訪れ食事どきなども介助してくれる。
素敵な女性だ。
彼女にも幸あれ!
眠たいときは、眠ろう。
何にもしたくないときは、ぼ~っとしていよう。
元気そうに見えてもまだビョウニンだから。
うつら、うつらは、身体のサインだ。
今日は、これからお嫁さんが外泊の迎えに来てくれる。