「健康の見本みたいな、あなたがそんな病気をするなんてねぇ。」
友人は驚き、そしてこちらの声の明るさに安心したのか
はっきりモノを言ってくれる。
まったくだ・・・。
わたしだって、この年の瀬に病院でウロウロしているなんて
想像だにしていなかった。
ウロウロというのは、リハビリの移動のことである。
広い院内をエレベーターを使って行ったり来たりするのだが
方向音痴なわたしは、迷子になりそうになり、
ひとりでの行動の許可がなかなか下りなかった。
四肢の不自由な方と一緒に看護師さんに付き添っていただく。
ひもつきが解けたのはつい最近のことだ。
ひとりで行動できるのはうれしい。
ストレスもなくなるというものだ。
言語、理学、作業などの療法を治療のあいまにやっていただいて
きょうびの入院生活も忙しい^^
技師さんや先生を始め皆さん、とろけるように
やさしくて、ていねいに接してくださる。
すごいなぁ~~といつも感心しているのである。
わたしの場合は、大した後遺症もなくて安堵したが
それでも若干目の見え方にそれまでとは違った異変を感じている。
目がチカチカと痛かったのは病の兆候だったのだ。
今年の総括などというものを考えてみるに
わたしにはまったくの晴天の霹靂で、いまだに信じられない気がしている。
夫が長年病気で苦しみ他界したから、傍にいるわたしは
しっかり「学習」したつもりで、かなり日々の生活には気をつけて
いたつもりだった。
原因はわからない、らしい。
とにかく医学の進歩の恩恵を受け、いまここに
生存しているわが身が、ありがたい。
今日も一日ありがとう、と声に出してみる。