先日、亡き夫の姉から電話をいただいた。
それ以前に、13回忌の法要に出席をお願いするため
数年ぶりにこちらから電話をしたところだ。
そのときは病気のことは伏せていたのだが、なんとなく
おかしいと思ったのか、後日電話してきたというわけである。
義姉とわたしは10歳違いである。
義母と、もうひとりいる義姉は、夫と同じ「家族性の病」で他界しており
義母と義姉は発症から半年ほどの命だった。
夫の場合は発見が早かったのと、良い医師と出会ったことで
救われたけれど、それでも術後の後遺症にずいぶん苦しんだ。
傍でみているのも辛い、20年だった。
詳細は省くけれど、そのあいだのことをつぶさにみてきたから
食生活やストレスの緩和や生活習慣病には、かなり神経をとがらせていたつもりだ。
長らく、行き来をしていなかったところに
久しぶりの会話である。
風邪をひいていたせいもあり、痰がからみ
すっきりした声がでていないせいもあるが、義姉はそれ以上のことを
感じて電話してきたに違いない。
それで病気で入院していたことを告げると絶句していた・・・
きちっと病名も知らせるとなおのこと驚いていた。
しばらく言葉がなかったようだ。
「ええ~~~っ・・・」
「あんたみたいな病気知らずの人が・・・」
「神様もひどいことをするなぁ」
義姉にとっても晴天の霹靂だったようだ。
「あんたにはずいぶん、たっちゃんのことで(夫の名)」
世話をかけてきたのに・・・
いま、それらから一切解放されて自由にイキイキと楽しく
暮らしているとばかり思っていたいた。
なんということ・・・
義姉が自分のことのように胸を痛めていることが伝わってきた。
確かについ半年前まで自分がこのような境地にいるなんて想像だにできない。
でもまぁ、今は痛くもかゆくもない日々を生きている。
医療の進歩に感謝だ。
ありがたいことである。
今後の治療を含め、現実をしっかり受け止め、いまやることを
楽しみながらボチボチ進めていくしかない。
お義姉さん、心配の種を増やして申し訳ないです。