いまどきの若い世代って蚊帳を知っているかなぁ。
わが息子や娘たちも知っているかどうか怪しい。
子どもの頃、昼間でも雷がなったりすると
家族で蚊帳の中に逃げ込んだものだ。
雷の防御になっていたのかどうか、今でもわからないが
何となく、皆で蚊帳のなかにいると安心したものだ。
家族のコミュニケーションのような・・・
蚊取り線香がまださほど普及していなかったころに
蚊よけとしても活躍していた。
吊るのはたいてい子どもの役割で大きく背伸びをしながら、遊び感覚でやっていた。
張るのも取り外しも大仕事だ。
かすかに麻の匂いを思い出す。
そして夏の思いへと変わる。
いま、その蚊帳のような大きな袋にわが家は覆われている。
マンションの大規模修繕の真っ最中だ。
まるで建物がラッピングされているようで
大きなリボンが似合いそうだ。
しかし、これからバルコニーの植木を移動したり
物干し竿を取り外したり、ちょっと負担のある仕事が待ち構えている。
午後から娘に来てもらう。
いま春休みだから団子3兄弟も一緒に来るだろう。
それからママのバレーボールのため、彼女たちの家へ行く。
先週の試合で勝ったからママはご機嫌だ。
ああ~
それにしても蚊帳の中は暗い。
外は雨降りだ。