描けない、書けない。

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文章を練ることが好きだった。

本を読むことも同じぐらい好きで

暇さえあれば、ページをめくっていた。

 

昨年のいまごろ、病を得たことで

生活が一変したことは、以前にも触れている。

命あっての自分だから、なんの不足があろう。

五体満足で、後遺症も残らなかったのが

不思議なほど、恵まれた経過と結果である。

毎日、感謝している。

 

日々の食事と軽い散歩と、ゆったりとした時間の流れの

なかで生きている。

すこぶる体調は良い。

月々の検診結果もいまのところ良い。

それでも油断せず、グウタラに日を重ねることで

ストレスを払拭しよう。

わが身を護る生活に徹しようと思う。

 

この一年、絵を描くことも、本を読むことも自重してきた。

おかげで目の負担が軽くなったのか

鈍痛のようなものも軽減されている感がある。

そのことと引き換えに文章はさっぱり書けなくなった。

浮かんでこないのだ。

タブレットもオニューにしたのに、さっぱりだ。

思うように細部にぺんが進まない。

 

何かを書こうとすると、まず身辺の

喜びや感動や怒りや驚きがあり

諸々の情報などから的をしぼり練っていく。

この一連の作業が楽しい。

ところが今は霞がかかったように頭の

中がぼんやりしている、悲しいことに。

病気や年齢や脳の退化と認めたくないけれど

明らかに大きな変化があるのは否めない。

しかたない、しばらくこの状態に甘んじよう。

 

趣味でもなんでも、やはりコツコツとやることに意義がある。

好きなことをすこしづつ。

頭の霧が晴れるのはいつになるか。

それでも、のんびり時間を重ねよう。