週一度の孫っちたちの、見守りは続いている。
幼いながらも彼らは、目に見えて成長し、ばぁばのお守りは
だんだん楽ちんになっている。
小学3年生と今年1年になった孫も、チビ助を
お風呂に入れたり、遊んでやったりと
ママの留守のとき、面倒をみてくれ助かっている。
当たり前だが、いつもと言うわけではない。
長男の甚六のおっとりした「潤平・じゅんぺい」と、勝気で負けず嫌いな
「楓花・かえで」は、時折激しい口争いに発展し
ママの雷をいざなっている。
そんなとき末っ子の「蒼輔・そうすけ」は、威勢のいい
勝ち目のある側につく、ちゃっかり者である。
3人3様でそれぞれ個性がある。
上ふたりは、話すことも、歩くことも
オムツの取れ方もずいぶん早く、周囲を驚かせたものだが
一番下の蒼輔は、すべてにおいてゆっくりペース。
幼稚園に入る前に取れたらいいわぁ~と
3人目の子育ての自信から、ゆっくり構えていた。
日々の語らいのなかで時々、にぃにや、ねぇねはソウスケに質問する。
「ソウスケ、一番だれが好き?」
ママが一番で、トーちゃんが二番、そして、にぃに、ねぇね、
飼っている「ベガ」と続く。
ベガは70歳のおじいちゃんウサギだ。
ばぁばは、おじいちゃんウサギに負けている^^
きなこヨーグルトや、アイスクリームなどたっぷり食べさせているのになぁ~
ところが最近は順位が変わってきた。
せっせと絵本を読んでやったり
「にっぽん、昔ばなし」を話したり濃厚な
時を過ごしているせいか、気が付くとソウスケが膝の中に
すっぽり入り、甘えていることが多くなった。
昨夜もそうだった。
ニコニコ、ニコニコ。
嬉しそうである。
にぃにや、ねぇねが、またも
「ソウスケ~一番だれが好き?」と訊くと
「ママが一番、チュキ。」
「2番目に、ばぁばが、だぁいチュキ!」
フム、ふむ。
なかなか喜ばせ上手である。
毎日、毎日、洪水のように詩人のように、発する言葉に
ばぁばは感動するも、書き留める余裕もなく
片っ端から忘れていっている。
許せよ、ソウスケ。